2020年 05月 24日
気になる新作というか、物申したくなった新作。
作品名は『Protodroid DeLTA』。 2021年、SteamでPC(Windows)用タイトルとして配信予定。制作資金を募るクラウドファンディングもKickstarterで実施されている。 (※Kickstarterによれば、ニンテンドースイッチでの配信も検討されている模様) 「プロトドロイド」なる人間に近い思考能力を持った新型ロボットを操作し、悪の科学者の野望を阻止するために戦う、『ロックマンX』インスパイアの3Dアクションシューティング。システム周りもステージセレクト、特殊武器などのお馴染みの要素が網羅されているほか、対象の敵をロックオンする機能も備わっている。 実際、本作が『ロックマンX』インスパイアであることはSteamのストアページ、Kickstarterのプロジェクトページ(及びプレスキット)にも書かれている。 ただ、それを読んで思わず物申したくなった。 以下の文なのだが…… スーパーファミコンの名作『ロックマンX』にインスパイアされた「Protodroid DelTA」は、ソーラーパンク風の未来世界を舞台にした3Dアクションプラットフォーマ―。(中略)本プロジェクトが目指すものは、ロックマンXシリーズの持つスピーディ、かつ爽快感溢れるゲームプレイを3Dで完全再現することです。 …… あの、それ『ロックマンX7』がやったことじゃね? ロックオンも思いっきりX7にあったものだし。 なのに、どうして初代『ロックマンX』インスパイアと言うの……? という具合に頭の中がツッコミ祭り。 なんか、X7を無かったこと扱いにしているというか、事実に目を背けるかのような一文で、それはどうなんだと言いたくなってしまった。 とは言え、『ロックマンX7』はカプコンも(半ば)公に認めている失敗作。 当時のシリーズプロデューサーだった稲船敬二氏、同作にデザイナーで参加した吉川達哉氏共に『R20 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス』にて「X7のような3Dはやるべきじゃなかった(稲船氏)」、「3Dにするなら、できればコンセプトを見直して欲しかった(吉川氏)」とコメントしていたほどだ。 実際、シリーズ特有のスピード感と爽快感に乏しく、操作周りの鈍化、癖の強すぎるカメラワーク、ボス戦で弱点を突く戦術を取ると長期戦と化すなど、作り込みの粗さが際立つ出来だった。アニバーサリーコレクションでは最大の難点のひとつ、ロード時間こそ大幅に正されたけど、元々の問題点は据え置き。ロードさえまともになれば、多少は遊べるようになるとアニバーサリーコレクション発売前に自分は若干期待していたのだが、いざ遊んでみたら普通に辛くて、だいぶ困惑した。 まあ、キャラクターチェンジシステムの改良、ゼロの装備充実化、ボス戦開始前の掛け合いと言った良かった所を再認識できもしたけど。 そんな本家本元の失敗例があるだけに、本作の挑戦は興味深くもある。吉川氏いわく、X7の失敗は「最初の『ロックマンX』が生まれた時に考えられた事を置き去りにしたまま、3Dに進んでしまっていた」ことに起因するようなので、それを踏まえて作れば、少なくとも同じ轍を踏むのは回避できると思う。あとはカメラワークだが……少なくとも、動画を見る限りではかなり気を遣っていそうではある。 問題は作者がX7プレイ済みなのかが分からないことだが。先のYouTubeトレイラーのコメント欄に、プレイ済みであることを示唆する返信こそあるけど。 とにもかくにも、挑戦は吉と出るのか凶と出るか。 健闘を祈るしかない。 そしてもし、本当にX7未プレイなら一度でもいいからプレイして、3D化時の問題について検証した上でゲーム全体を設計して欲しいと願う。 ------------------------------------------- Copyright : Adam Kareem ©CAPCOM CO., LTD. 2018 ALL RIGHTS RESERVED.
by box057
| 2020-05-24 19:00
| 気になる新作
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