2018年 05月 13日
◆「TOKYO SANDBOX 2018」で見つけた注目のインディゲーム10選(もぐらゲームス)
先週の日曜の事になりますが、「もぐらゲームス」さんに「TOKYO SANDBOX」のレポート記事が掲載されました。自分は記事後半の『Missile Dancer(ミサイルダンサー)』、『カラバコ 空箱 -Booth-』、『アンリアルライフ』、『アペリオン・サイバーストーム』、『Dimension Drive』の五本の短評を書きました。宜しくお願い致します。 同イベントは昨年に続き、二度目の来訪で、今回は会場が秋葉原の「UDX」から浅草橋の「浅草橋ヒューリックホール」へと変更となった。 この会場というのが……とんでもなく素晴らしかった。 浅草橋駅から出て目と鼻の先、30秒ほどで辿り着ける場所(笑)。 おまけに一階にはコンビニと喫茶店も完備。おかげで満腹度0%で会場内を巡るサバイバル状態に陥ることもなく、平穏無事に終わりました。 冗談抜きに来年も開催する予定があるなら、会場はここにしてくれないかと本気で要望したくなるほど良い所だった。同じUDXで開催される「デジゲー博」もこちらにできませんかね…。既に昨年同様に「UDX」での開催が決定してしまってますか。そうですか。 ……今度は事前準備を怠らないようにしよう。。(※検討中) そう会場が恵まれに恵まれたところだったのに、取材の必携品たるカメラを家に置き忘れたのが痛恨の極み。なので、スマホのカメラで会場内の写真を撮ることに徹したけど、画質的に厳しいものばかりで、家に帰って確認した時は泣いた。そんな訳で、記事内の写真の大半は、当日にご一緒したたきゃしーさんが撮影されたものになります(※『アペリオン・サイバーストーム』、『Dimension Drive』は自分が撮影したものを使用)。本当にすみませんでした…。次にご一緒する際は忘れないよう用心します…。 当日の反省点はこの辺りにして。 以下、短評で取り上げた五本も含め、会場で遊んだゲームの雑感とかあれこれを。 ■Missile Dancer(ミサイルダンサー)(iOS/Android/PC) スマートフォン、PCの二つが展示されていて、自分は前者でプレイ。制作のてらりんさん曰く、この為に買ったという「ACGAM AG-9055 Bluetoothゲームパッド」を装着してのプレイだったけど、想像以上に快適な触り心地で感動すら覚えた(笑)。「これで『レイフォース』とかも遊べちゃいますよ!Amazonで3000円ぐらいで買えますよ!」てらりんさんから聞き、帰宅後、即座に注文したのは言うまでもない。 ▲すんごいイイです、これ! 製品版は4月28日より配信中。タイトル通りにミサイル尽くしの個性的なシューティングゲームに完成されていて、ゲームバランス周りに独特の味が滲み出た仕上がりになっているので、シューティングゲーム好きは要チェック。てらりんさんが過去に手掛けた作品同様、シューティングが苦手なプレイヤーへの配慮も万全なので、入門編にもイイですよ。 ◆備考リンク(※いずれも有料版。無料版もあります。) ≫MissileDancer(iOS版:AppStoreプレビュー) ≫MissileDancer(Android版:Google Play) ≫MissileDancer(PC版:itch.io) ■カラバコ 空箱 -Booth-(PC) 商品仕分けをゲームにしてしまったか……と、ありそうでなかった内容に感銘を受けた。あと、仕分け時にミスをした時に画面脇に出る台詞には心が抉られた(※業務経験者)。ストーリーも世界観、登場人物の設定が練り込まれてて、ミステリアスな雰囲気を醸し出してたのが印象的で、先が知りたい気持ちに駆られた。既にSteamにストアページが開設されてて、来年リリース予定とか。なかなか興味深いアドベンチャーゲームになってそうなので、ウィッシュリストに入れておきました。配信の時が楽しみ。 ちなみに制作者は中国から日本に留学中の学生さん。今は中国からも『キャンドルちゃん』に『AngerForce:Reloaded』と言った秀逸なインディーゲームが誕生してきているけど、日本に留学して作っているのは興味深いケースだなと思ってしまった。 あと自分が展示に並んだ際、一人の男性の方が先にプレイしていたのだけど、ネームホルダーをチラ見したら「IGN JAPAN」と記されてて、一瞬、緊張が走った(汗)。どうやら、同メディアで副編集長を務められてる今井晋(死に舞)さんだったようです…。(そう言えば、昨年のデジゲー博にもそれっぽい御方がいたな…) ■アンリアルライフ(iOS/Android/PC) 先行してプレイしていた男性の方の後ろに並んでたけど、そのプレイしていた方というのが昨年の東京ゲームショウにてお会いした(更に昨年に『EARTH DEFENCE SATELITE』を出展されていた)ニカイドウレンジさんだった(笑)。御本人はこちらには気付かなったが…。その後、プレイしながら制作者の方とお話しする所を脇目でチラ見ておりました…。今更ながら、話かけるべきだったか……と少し後悔。。なんだかすみません。。。 ゲームはPCのマウスで遊ぶ感じだったけど、ドラッグしながら移動方向を決めていくので、スマホ、タブレットの方がやり易そうに思えた。ただ、マウス操作もそんなに悪くはないです。あと、ストーリー……あのオチはズルい。(※褒めてる) ■アペリオン・サイバーストーム(NS) 事前に『Graceful Explosion Machine』のような内容をイメージしてたら、探索型アクション風のマップを駆け抜けていく全方位シューティングだったのには意表を突かれた。本編のキャンペーンも含めて最大五人までのマルチプレイが可能とのことで、それを前提にした数の暴力押しのバランスかとも警戒してたけど、意外にそんなことはなく。ただ、中盤以降にはそんなステージが出てくるのかもしれない。 この続きは先日買った製品版で確かめる。 つい先ほどに起動したばかりで、本編は手付かずのままだけど…。 ■Dimension Drive(PS4/XB1/NS/PC) 当日、最も長居した展示ブース。先にPC版との翻訳などの違いとかを確かめる為にプレイした後、自分の素性を案内を務められてた御方にバラしたところ、もの凄いビックリされて、そのまま沢山お話を伺った挙句、名刺交換までしてしまった(笑)。 その案内を務められていた方というのは、架け橋ゲームズのアシスタントマネージャー・鶴田有人さん。『LIGHTFIELD』、『Overcooked スペシャルエディション』、そして……個人的に日本語化を切望していた『The Next Penelope(※ニンテンドースイッチ版)』の翻訳を担当された御方!(他に『Dandara』の翻訳も担当)名前は架け橋さんのサイトにあるWORK HISTORYのページで存じていたので(ペネロペの翻訳を担当された方というのもそこで把握していた)、御本人と知って以降はでき得る限りの感謝を伝えました。 あと、この表記はどうなんでしょと思ったことも(汗)。 鶴田さんは担当された作品の翻訳が受け入れられたのか常に気にしている、『The Next Penelope』のスタッフロールに記載された”あるメッセージ”は自分が大きな感銘を受けたことから日本語に翻訳した(しかも、翻訳に当たって開発の方がフォントを用意してくれた)と言った興味深いお話を聞くことができた。 また、近くには代表のザック・ハントリさんも居て、ゲームショウ以来、久しぶりにお話を伺った。ゲームショウ当時は自分の素性は明かさなかったけど、今回、明かしたら普通に自分の事を存じていて(鶴田さんも同様)ひたすらに恐縮(汗)。幾つかお話を聞く流れで、8月までに52本の新作リリースを予定していること、『Dimension Drive』とほぼ同時期に”とあるアクションゲーム”もプレイステーション4、Xbox One、ニンテンドースイッチでリリース予定との情報を得ることもできた。 現時点で未発表なので名は伏せるけど、記事に書いたようにもぐらゲームス内にレビューが載っている。また、そのレビューを書いたのは自分ではない。そして更なるヒントとして、Steamで販売中のPC用タイトルである……とも追記。ちなみに翻訳は鶴田さんが担当されている。個人的には昨年に発表された時から(これもヒントになるかも)国内リリースを待ち望んでた作品でもあるので、正式発表の時が楽しみ。 また、架け橋ゲームズのマネージャーであり、ソニー・ミュージックエンタテインメントのインディーゲームパブリッシングレーベル「Unties(アンティーズ)」の代表メンバーも務める伊藤雅哉さんにもお会いできた。例によって、自分の事は存じていて握手を交わしました(笑)。というか、とてもパワフルな御方でちょっと圧倒された。。。丁度、当時リリースされて間もないニンテンドースイッチの『Black the Fall(ブラック・ザ・フォール)』の話題になって、元々スクウェア・エニックスのインディー支援プログラムで制作された作品なのに何故、スクウェア・エニックスが国内のパブリッシングを務めなかったのかの背景を知れたのが面白かった(※作中のストーリーと世界観に理由がある模様)。更に件の支援プログラムで制作された作品は注目株揃いだから、よくチェックしておいた方がいいとの強い推しも。ただ、それ絡みで最近出て間もない『LONG GONE DAYS』の事を話題に出したら、御本人が存じてなかったのには少し「アレッ?」となった(汗)。 ▲『LONG GONE DAYS』のトレイラー 他に「このゲームを翻訳して!」との要望は常に歓迎しているほか、開発者に直接メールなどで日本語版を出してとコンタクトを取るのは非常に効果的だとの裏話(裏ワザ?)を教えてくれたりも。なら積極的に行動していかないと…と思ったのは言うまでもない。 そんな具合に……ここまでの雑感の倍以上の量を書いてしまったけど、遊んだ『Dimension Drive』のみならず、架け橋さんが過去に手掛けた作品から今後のことまで、色んな話を聞く事ができた凄く貴重で密度の濃い時間を過ごせたブースでありました。WiiUとPS4の『スティックイットトゥザマン!』以来、ずっと応援し続けてきた絶大な信頼を置くメーカーの方々にお会いでき、日本語版の登場を心待ちにしていた作品の翻訳に携わった御方に感謝を伝えられただけでも、本当にこのイベントに足を運んだ甲斐はあった。否、あり過ぎた。 改めて鶴田さん、ザックさん、伊藤さん、当日は本当にありがとうございました。 出展されてた『Dimension Drive』と『Floor Kids』は必ず買います! あと、”とあるアクションゲーム”の一日も早い正式発表を心待ちにしております。 今後とも宜しくお願い致します…! なお、『Dimension Drive』に関しては既にPC版の方で一通りクリア済みだったので、基本的にコンシューマ版は特に差異無し、翻訳も2月に実施されるアップデートまで見れたテキストほぼそのままだったと短く記述しておく(笑)。 これ以降は短評では取り上げなかった作品三つ+αの雑感。 ■BLACK BIRD(PC/NS) 『moon』、『王様物語』などで知られる木村祥朗さん率いる「オニオンゲームズ」制作による新作シューティングゲーム。後にニンテンドースイッチへの展開も発表された一本で、オープニングステージをプレイすることができた(ついでに木村さん御本人を間近で拝むこともできた。お話はできず。。)。ヘッドホンを装着してプレイしたのだけど、フルコーラスの音楽がバリバリに鳴り響いてたのに圧倒。 ただ、シューティングゲームとしてはワリと癖が強かった印象。ゲームデザイン的には『ファンタジーゾーン』を強く意識したものになっているのだけど、残機制が無いので体力ゲージが尽きたらその時点でゲームオーバー、自機の移動に慣性がかかる、敵の耐久力が気持ち高めなど、好みの分かれそうな要素が散見されて、人によっては拒否反応が出そうな懸念を抱いた。雰囲気は抜群なのだけど、今の時点だともっとゲームバランスを整えた方がいいのでは、と思ってしまう仕上がり。とりあえず、残機制は入れて欲しいな…。 ■BLOCK QUEST MAKER(ブロッククエストメーカー)(iOS/Android) 一言で言えば『スーパーマリオメーカー』の不思議なダンジョン版。ただ、その制作自由度は非常に高く、素材の組み合わせなどによってはゼルダ風のアクションアドベンチャーまで作れてしまう。ダンジョン作成の操作も単純明快で、タッチ操作特有の自由帳に描くに近い感覚で手軽に全体の構造から仕掛けの配置まで実施することができる。勿論、作ったダンジョンはネットワーク上にアップロードでき、他のプレイヤーに遊んでもらうことも可能。Googleのインディーゲームイベントで最終審査に残った実績のある作品で、その手軽な操作感とクリエイト周りのハードルの低さ、制作自由度の高さに唸らされた。既にスマホ版はリリース済みだが、今後はPC、更にはニンテンドースイッチ向けにもリリースするとのこと。しかも、スマホ版で作ってアップロードしたステージも遊べてしまうクロスプレイ仕様になるとか。なかなか面白いことになりそうなだけに楽しみだ。リリースされた暁には突貫したい。既にリリース済みのスマホ版は、自分のスマホでは動作しないとの表記が出てしまっているので、見送りとさせていただきます…(汗)。 更に本作の初代に当たる『BLOCK QUEST(ブロッククエスト)』がNewニンテンドー3DS用ダウンロードソフトとしても出る模様。しかも、リリース予定時期は2019年!どうやら、ダウンロードソフト関連でも3DSは来年も現役であり続けるようです。凄いな…。 ■RuinsStory(PC) 実を言うと会場では遊べずに終わった探索型アクションゲーム。ただ、制作者の方とは少しだけお話を伺うことができた。少女「ルイナ」とネコの頭を模したロボット「ネコロ」が廃墟と言った様々なエリアを駆け抜け、行く手を阻む敵と戦っていくという、内容こそお馴染みの探索型アクションだが、戦闘周りに先日、ニンテンドースイッチ版の配信が告知された『斑鳩』の属性切り替えシステムが導入されていて、相手の攻撃に応じて適切な相性の属性に切り替え、攻撃を無効化させたり、時にはそれで貯めたエネルギーを使って強烈な一撃を叩き込むことができる。ボス戦ではその特徴が発揮されていて、さながらアクションゲームというよりはシューティングゲームに近い弾幕バトルが繰り広げられる様子を確認できた。また、『MOMODORA 月下のレクイエム』にも影響を受けているようで、ドット絵のテイスト、キャラクターの動きにそれっぽさが滲み出ていたのも印象的。 完成にはまだ時間がかかるようで、2019年以降になってしまう模様。他の方がプレイしていた様子を見て、非常に面白そうな感じだったので、製品版が出たらチェックしておきたい。或いは他のイベントに出展された時にリベンジを。 ちなみに斑鳩の要素を取り入れた探索型アクションと言えば、昨年末に限定配布された『真・女神転生 SYNCHRONICITY PROLOGUE』があって、お話を伺ってた際にその名を出したのだけど、制作者さんはプレイされてなかった模様。作品自体は存じてたようだけど、同作に斑鳩のシステムが導入されている事を知らず、スルーしてしまったとか。悔しそうな表情を浮かばれていたので、アトラス……いつか、再配信してくれないものかな…。あれ、限定配布するには勿体ない作品だから、一時復活とか……どうでしょうかね…。 他に『Plantan(プランタン)』もプレイはしなかったけど、短評を書かれたたきゃしーさんに同行する形で動いているところを見れた。このゲームに関しては制作者が工学博士の兄弟で、燃費の悪い携帯ゲーム機で遊べるゲームが、まさにゲームボーイな作品になってたのが強烈な印象に残っている。あと、「もぐらゲームス」の名を挙げた時の御二方の歓喜に等しい反応。編集長とも顔を合わせているとのことで、今回、未参加となかったことが悔やまれた。居るべきだったんです…! あと今回、もの凄くビックリしたこととして、学生時代にお世話になった(&とある個人的な事情でご迷惑をおかけしてしまった)方が出展されていた、なんてのが…(汗)。話を伺うことはなかったけど、いつか顔を合わせる時が来る……のかもしれない。 相手側が覚えているか怪しいけど。。 そんな具合に色々と濃密な一日でございました。 来年も開催されるとなれば、足を運んでみたいところ。 あと、カメラは絶対に前日、準備するようにしよう…。 特に今年も都合が合えば参加したいと考えているゲームショウでは、絶対にやらかさないようにしなければ。さもなくば泣きを見る…。
by box057
| 2018-05-13 20:29
| 日記 / ゲームネタ
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