2016年 12月 30日
2016年を振り返る、ゲーム旧作編。昨年は資金制限の一件で旧作漁りが中止となり、購入とプレイ本数共に例年以下となったけど、今年はいつも通り実施。しかも、昨年の鬱憤を晴らす意図で倍以上の量を購入するハメを仕出かしてしまった。そのおかげで、積みゲーの本数が記録を付け始めて以来初の50本を超過する事態に(汗)。
さすがにやり過ぎたと、今になって後悔しているこの頃です。 なので、来年は自制止む無しかな…と考えつつあります。 そんな今年度に買った旧作のベスト5。 こっちは昨日の新作よりも選ぶのが簡単だった。 ナンバー1のゲームとか、これ以外に考えられないだろ、って感じです。 そのナンバー1に選ばれたゲーム…否、ゲーム達はこれ。 逆転裁判シリーズ(1~5)と逆転検事シリーズでございます!半ば反則の扱いだけど、一本一本取り扱うとなると、ベスト5全体がこのシリーズで占領される一方的過ぎる事態になってしまうので(汗)、こんな形とした。 長いこと興味はあったけど、機会に恵まれなかった『逆転裁判2』以降の続編を今度こそ…否、いい加減遊んでみたい!シリーズ全てをおいかけたい!できれば、検事シリーズもやっておきたい!そんな気持ちが今年の春に爆発し、丁度その頃、1~3を一本にまとめた3DSソフト『成歩堂セレクション』のダウンロード版がセール中だったのを機に突撃。5月の連休中に一気にやり尽した。更にその後のシリーズもやりたいという気持ちが抑えきれず、中古で『逆転裁判4』、ワゴンに売られていた新品の『逆転裁判5』を購入。 そして、その二作をやり終えた頃にはシリーズ最新作『逆転裁判6』の発売間近だったので、そのまま突撃。夏の旧作漁りには『逆転検事』シリーズ二作にも手を伸ばし、見事なまでに逆転裁判の世界にどっぷり浸る一年になってしまったのだった。 まあ、『レイトン教授VS逆転裁判』、『大逆転裁判 成歩堂龍ノ介の冒險』の二作には手を出せずに終わってしまったので、全作という訳では無かったのだけど、新作の6を含めた本編シリーズ全てを遊べただけでも結果的に良し。そして、今年に買って遊んだ旧作の象徴とも言うべき存在感を放ったという事で、ダントツのナンバー1でございます。全体的に荒っぽい出来の4に代表されるように一部、ここに相応しくないかなと感じるシリーズ作もあったけど、その後の5と6で印象が少し変化したので、全部込みで。プレイした甲斐も十分にあったと思えるものだったし、大満足です。丁度シリーズ生誕15周年の記念すべき一年に長年の鬱憤を晴らせて良かった。4月にはアニメも放送されるなど、本当に話題に事欠かさなかったな…と。来年以降もシリーズは追い続ける予定。遊べずに終わった『レイトン教授VS逆転裁判』、『大逆転裁判 成歩堂龍之介の冒険』の二作を手に入れ、そのまま次の新作である『大逆転裁判2 成歩堂龍ノ介の覺悟』に備えたいと思います。 ちなみに全作の中でダントツに良かったもの…となると、やはり初プレイとなった『逆転裁判3』。序盤で溜めに溜めてからの終盤の伏線回収劇は非常に痛快だった。あと、二話と三話というシリーズ全体で見て、最も面白かったエピソードがあったのも大きい。そして、ゴドー検事。間違いなくシリーズ最高のカッコよさを誇る検事でございました。ごちそうさまでした。 成歩堂セレクションで遊んだ後も1~3はDS版を買ったけど、3はできればこの年始にでも二話まで遊んでおきたいところですな。あの名探偵に再び会いたい。台詞を音読したい。けど、大きな声を出さないようご用心。 ナンバー2に『inFAMOUS First Light(インファマス ファーストライト)』。本当なら、2014年の配信当時に購入を考えていた『inFAMOUS Second Son(インファマス セカンドサン)』の前日檀を描いた外伝作品。しかし、Z対象タイトルのダウンロードソフトはクレジットカード以外での購入は不可という、それまで知りもしなかった実情を知ってがく然。クレカ未所持&家の事情で作成を禁じられている身にはスルーする以外の選択肢が無く、もどかしい思いをしながら見送る事になった。ただ、やはり内心では諦め切る事などできず、今年2月頃に実施されたZ対象タイトルのセールで気持ちが爆発。Vプリカで代用はできないのかと情報を探ったら、Twitter経由でその情報を頂いたので、作成を行った後に突撃。無事に購入に成功し、2年の時を経てその屈辱を果たした…。 そして、肝心のゲームの方もあの時、Vプリカについてもっとよく調べておくんだったと後悔するほどに面白かった。まさに傑作。フィールドのスケールは小さめ、カルマイベントも無しと、外伝だけあって色々と簡略化されているが、その分、超能力アクションの爽快感に振り切って、キャラクターを動かす楽しさというアクションゲームの醍醐味を思いっきり堪能できる作りに徹していたのが素晴らしかった。主人公がセカンドサンにも登場したフェッチ、それもスピード型の超能力『ネオン』の持ち主だけあってフィールド上の移動も迅速で、探索から戦闘での立ち回りに至るまで、非常にテンポ良くこなせるものになってたのも痛快の一言。新能力も追加されており、その中でも全体攻撃技『ネオンブラックホール』の大量の敵を一網打尽にする爽快感は格別なものがあった。また、この能力が追加された事で力押しも効き易くなり、敵に囲まれた際も簡単に突破できるようになるなど、ゲームバランスの改善に一役買ってたのも好印象。セカンドサンでは空中を徘徊するドローンを撃ち落とさなければならないという、少し煩わしい手順を踏む必要のあったスキル強化アイテムの入手も簡略化され、フィールド上に点在するアイテムに接触するだけで良くなったのもナイスな改善だった。このおかげで探索も楽しくなってたし、テンポの向上にも一役買っていた。 その他にも過去と現在が入れ変わりながら展開していく見所満載のストーリー、セカンドサン譲りの派手なエフェクト、極め甲斐のある『バトルアリーナ』と言った新要素も概ね好印象。ローカライズも手が込んでいるほか、主人公とその兄の配役が実際の姉弟(大原さやか氏&大原崇氏)となっていたところに変なこだわりを感じた(笑)。 メインストーリーのボリュームの少なさ、サイドミッションのバリエーションなどの欠点もあったけど、短時間で濃密な体験が遊べる非常に良質なアクションゲーム。そして、シリーズ屈指のスピード感とアクションの楽しさを持ち合わせた傑作でした。 正直、2014年当時に遊べてたら、間違いなく新作ベスト5に喰い込んでた。本当、Vプリカで代用できるのなら、あの時、もっと入念に調べるんだった。当時、きっぱり諦めてしまった自分を引っ叩いてやりたいこの頃です…。 ナンバー3にSteamサマーセールで購入したレースゲーム『The Next Penelope(ザ・ネクスト・ペネロペ)』。海外で今後配信が予定されているWiiUダウンロードソフトの一本として、アメリカ任天堂の公式サイトを覗いた際に知った作品。後にSteamで販売されているPCゲームだと知って、サマーセールの際に結構値下げしてた事から購入に走った。 これは奇天烈としか言い様がないゲームだった。基本は2Dの見下ろし視点で展開するレースゲーム、他の作品で例えるなら『カービィのエアライド』の『ウエライド』のようなレースゲームなのだけど、相手とのデッドヒートを繰り広げていくのか…と思いきや。背後から迫り来る巨大な化け物から猛ダッシュで逃げ切ったり、トラップだらけの道を機体に備わったワープ装置を駆使して潜り抜けていったり、コースアウトが許されない長い道を走り続けたり、挙句の果てには巨大なボスと戦闘したりと、「これ、レースゲームなのか!?」と突っ込みたくなる展開が繰り広げられる、ごった煮なレベルデザインが異彩を放つ内容だった。しかも、驚くべきことにこれだけ多数の要素を組み込みながら、ちゃんとレースゲームになってるというユニークさ。基本的に自機で走り回ってカーブしたりしながら個々の場面を乗り越えていくので、不思議とそれらしい手応えは味わえるようになっている。けど、画面で繰り広げられる光景はむしろ、アクションゲームかシューティングゲーム。その手応えと一致しない作りと意外な完成度の高さに、思わず若本規夫氏の声で「なんじゃこりゃあ…、なんじゃこりゃあ…」と呟きたくなる衝動に駆られた(笑)。これを奇天烈という以外に何と表現すればいいのかと。まさに革新的という以外に思い付かない面白さがあった。 勿論、普通にライバルと競争するシーンもあるけど、肝心の機体にマシンガンに爆弾と言った数々の武器が備わっている所為で、レースというよりはシューティングゲームな展開になる始末。コースの構成、ライバルの動きもそれらの装備を駆使して対処しなければならない設計と調整が施されているので、本当に他のレースでは味わった事の無い戦術が要求されてくる。更にゲームの進行も独特で、全部で3つからなるステージを連続して攻略していくという、アクションゲーム方式。最後の3ステージ目にボスが登場し、一騎打ちが繰り広げられるところもまんまそれで、これ本当にレースゲームなのかという(いい意味で)強烈な違和感をプレイヤーに与えるものになっている。システム周りも先にウエライドのような…と言った通りに自機は自走する仕様で、プレイヤーはハンドリングと武器の操作に集中していくという珍しいもの。加えて、コース(ステージ)を攻略するとXPなる経験値が手に入り、それを専用画面で割り振る事で自機の強化を行えるアップグレード要素まで実装。それを稼いで期待を目いっぱい強化すれば、レースの難易度が下がると言った仕掛けもあり、まるでロールプレイングゲームみたいな攻略までできる。これ以外にも本編とは別のエキストラステージではピンボールじみたステージがあったりと、もう何でもあり。 本当、なんなんだこのゲーム…と何度もボヤいてしまうほど、刺激的な手応えに富んだゲームだった。しかも、ちゃんと面白いものになっているのだから困る。欠点として、経験値稼ぎがあまりにもやり易い(最初のボス戦を繰り返すだけで一気に溜まる)、レースのライバルの強さがエグいなどもあったけど、他の要素が強烈な独自性を発揮していた為に吹っ飛ばされてた印象。とにかく、今年度屈指の類を見ない体験を味わったゲームだった。難易度がちと高めだけど、このごった煮なゲームデザインと完成度の高さは一件の価値あり。レースゲームに苦手意識が無いのならば是非、チャレンジしてみて欲しい。 ちなみに自分が今作を知ったきっかけでもあったWiiU版だけど、その後、配信日未定となってしまった(汗)。もう、WiiUが閉店モードとなってしまった現状からして、ニンテンドースイッチでの配信となるか?或いはPS4版とXboxOne版が発表され、そっちが先行する形となるのか否か。何となく、後者になりそうな予感がする…。 ナンバー4に旧作漁りで購入した『みずいろブラッド』。ハートフルボッコという言葉が巷にあるけど、それはこの作品の為にあるものなんだな…と色んな意味で思い知らされた、ニンテンドーDS史上屈指の怪作だった。 ゲーム自体は様々なミニゲームをこなしながらストーリーを進めていくという、至って単純且つ、ライトユーザーや低年齢層をターゲットにして作られたもの…のように見えるのだけど。その実態は30歳以上のみ対象とも言わんばかりの内容で、漢字検定一級持ちでないと回答できない難易度の漢字読み取り、90年代初期の死語について解答していく虫食いクイズなど、見た目から連想されるプレイヤーに遊べたら悲鳴を挙げちゃうこと間違いなしの難易度。おまけにイラストの事もあってオブラートに包まれてはいるけど、身体欠損表現がバリバリ展開されるわ(※但し、全年齢対象の身体欠損表現です!)、出血描写も満載だわ(※くどいけど、全年齢対象の出血描写です!)、住居への侵入と盗撮を行うイベントもあるわ(※但し、全年齢対象の犯罪描写!…と言うには大変際どい)のオンパレード。登場キャラクター達はみな可愛らしく、ほのぼのとした雰囲気なのに、展開されるネタに演出と、エゲつないにも限度があるだろ!…と、もうどこから突っ込んだらいいのか分からなくなるほど、強烈で唯一無二の個性を持った作りに唖然となった。まさかこんな可愛らしいゲームで漢字検定一級並の難易度を誇る書き取り問題をやらされ、住居侵入と盗撮のイベントが繰り広げられるとか、誰が予想できたか。本当、パッケージとキャラクターデザインが罠過ぎるわ!…って心境になったのは言うまでもない。しかし、それ以上に驚きだったのはやはりストーリー終盤の展開。それまでのドタバタコメディから一転したあの展開には度肝を抜かされると同時に、ものすごく…心が…ボキッとする気持ちになった。一応、それまでの間に意味深なシーンが挟まれるなど、伏線は張られていたけど、よりにもよってあんな形になるというのは。また、そのストーリーで繰り広げられる内容も本当に対象年齢30歳以上…否、現時点で換算すると40歳以上かもしれないもので、分からない人にはサッパリなんじゃないのかという飛ばしっぷりが凄かった。そして、このエンディングを見終えた後に確認しておくんだと言われた公式サイトのブログの記述。完全に心が折れた。なんて容赦のない…というか製作スタッフ、具体的にはシナリオ担当者、鬼畜過ぎる。こんなのトラウマものじゃないか…と、ハートフルボッコを全力で行く展開にはまたも唖然となった。結果、今作は怪作という評価が確定した感じです。 とは言え、文字入力の精度がイマイチ、ボリュームが短め、先の漢字検定一級並の問題が存在する所為でやり込みの難易度が相当にキツいと言った褒められない点も数多くあったが。だが、それでも今作で味わった心がボキッと音を立てて折れた瞬間を忘れることはないだろう。ブログの方を見ちゃったのも影響しているけど。とにもかくにも、色んな意味で圧倒されまくった作品。対象年齢30歳以上の方なら、遊んでおく価値はあると思う精神面がボッコボコにされる衝撃作でした。みずいろちゃんに幸あれ…。あってくれ…。 最後のナンバー5に『ホットライン マイアミ Collected Edition』。厳密には初代『ホットラインマイアミ』が非常に良かった。2Dの見下ろし視点で展開されるステージクリア型アクションゲームで、ステージ内に居る敵ことロシアンマフィアを全員倒すだけという非常にシンプルな内容。しかし、敵の攻撃を一発でも喰らうとやられてしまうので、一切のミスを犯さず、正確に仕留めていかなければならない。そのスリリングなルール、仮にやられたとしても、1秒足らずでリトライできる驚異的なテンポの良さもあって、時間を忘れてのめり込んでしまうという、驚異的な中毒性に富んだ作りに圧倒された。ストーリーと演出もそんな狂気的な内容を端的に表したものになっており、同じ登場人物がステージをクリアする度、別の格好で登場したり、意味深な会話が繰り広げられたりなど、唯一無二の世界観と空気を作り上げていたのが印象的。イベントで提示される様々な情報から、登場人物や各シーンの真相を探り出すという謎解き要素もあり、色々整理した末に大まかな背景が浮かび上がってきた時には結構な衝撃があった。そして、こうも思った。「狂ってる…」と。あまり詳しいことは言えないけど、人間が”壊れてしまう”ことの恐ろしさというべきか、非常に恐ろしい題材を扱ったストーリーだったように思う。同時にゲーム側の体験を通じて、このような狂気をプレイヤーに体験させる環境を構築した製作者の類まれなセンスにも脱帽。一体、どういう経験をしたらこんなアイディアと演出が作れるのかと、様々な面で驚かされた感じです。 他に個性豊かな能力が付加されて、多種多様な攻略が可能になるマスクシステム、ゲームの中毒性と狂気を際立たせる攻撃時の生々しくも爽快感のある効果音、カッコイイ音楽と言った箇所も好印象。グラフィックもドット絵でありながら、暴力描写が凄惨極まりなく、少しドン引きしてしまったほど。背景も色使いが全体的に毒々しく、狂気に満ちた今作の世界観を体現するものになってたのが印象的。ルールの所為もあって難易度が高めなのに加え、不確定要素も多いので多少のアドリブが要求される、左右のスティックを活用する操作性の癖の強さ(Vita版だとタッチパネルも使う事になって更に癖が強くなる)と言った好みを分ける箇所もあったが、中毒性の高いゲームルールとテンポの良さ、驚愕のストーリーなどのインパクトもあって、遊んでいると吹き飛んでしまうほどの出来。まさに傑作にして怪作…とも言うべき、驚きのアクションゲームだった。 なお、続編の『ホットラインマイアミ2』は正直、どうしてこうなったな出来。理不尽な高難易度と滅茶苦茶なステージ構成、マスクシステムの廃止によるプレイスタイルの幅の縮小が尾を引く残念な内容だった。このゲームだけゲームディスクに収録されてなく、パッケージ付属されたダウンロードコードを使ってダウンロード版をインストールしなければならないという所にも違和感を覚えた。 しかし、遊び終えた後の満足度は不思議と高い。それも全てはあの超が付くほど衝撃的なエンディングを見たのが大きい感じです。本当、繰り返しになるけど、どうしたらあんな演出が思い付くのか、製作者のセンスには脱帽するしかないです…。 その他、気に入ったタイトルを簡単に紹介。 ■1001Spikes(サウザンドワンスパイクス)(PS4/PSV/WiiU/3DS) 最初から1001も残機数があるだけにある、問答無用なやられまくりの高難易度に度肝を抜かれた。しかし、全体のバランスは非常に良く、難しくも面白い手応えを演出してて好印象。最初に3DS版を買った後、Vita版とWiiU版も買ったぐらいにお気に入りとなった。 ■世界樹と不思議のダンジョン(3DS) アリの巣構造の不思議のダンジョンに潜って最下層を目指しつつ、地上の街を襲撃しようと迫ってくる魔物『D.O.E』に対処するという独特の展開、戦略性に富んだゲームシステムに魅了された良作。育成の手間や『D.O.E』にダメージを与える為に必要な条件など、粗も多くあったけど、ここ最近遊んだ不思議のダンジョンの中ではダントツで楽しかった。 ■Downwell(PC/PS4/PSV) 縦長の穴に落ちながら下より迫り来る敵を『ガンブーツ』なる下方向に特化した武器で撃退し、井戸の底を目指すというシンプルながらもユニークなアイディアが光る傑作。高めながら、コツを掴めば安定するバランスの取れた難易度も素晴らしかった。遊んだのは昨年に販売されたPC版。今年にはPS4とVitaでも配信。こちらも購入し、改めてその作り込まれたゲーム性に感心させられた。 ■ESCHATOS(エスカトス)(PC) 年始にSteamで購入したXbox360で発売されたシューティングゲームの移植版。かねてから興味があったので突撃してみたが、今風でありながら昔のアーケードゲームらしい手応えのある難易度、ツボを抑えた演出、そして程好いボリュームが心地良い秀作だった。現代風ながら、レトロな雰囲気に富んでたグラフィックと音楽も好印象。 ■グラディウス外伝(PS) 外伝を名乗るだけにあるステージごとのぶっ飛んだギミック、意外性に富んだボス戦と演出、手応えのある難易度で楽しませてくれた良作。ラスボス戦の演出にも度肝を抜かれた…けど、結局のところ、あれは何だったのだろう…? ■Super House of Dead Ninjas(PC) Steamサマーセールで購入した、全く忍んでない忍者アクションゲーム。立ち止まる事を許さないスピード感抜群のゲーム展開、歯応えがありながら、遊び込む度に突破口が見えてくる適切な難易度が秀逸な良作だった。しかし、敵を倒す度に派手に飛び散る血に肉片と、演出周りはちとグロくし過ぎだったように思う…。 ■Ninja Pizza Girl(PC/PS4/XboxOne) 上に同じくSteamサマーセールで購入した、全く忍んでない忍者アクションゲームその2。パルクールを題材にした内容で、ノーミスでアクションを決めていく爽快感とそれに見合った演出、風変わりな題材を取り扱ったストーリーが異彩を放つ作品だった。後にプレイステーション4、XboxOne版も配信。新規のローカライズが行われて台詞全般が一新され、某なんとかスレイヤーのネタが混ざり込んでたのにはちょっと笑った。 ■Crimzon Clover WORLD IGNITION(PC) Steamサマーセールで購入したゲームその4。圧倒的な火力を持つ自機を操作し、迫り来る敵達を問答無用で撃墜しまくる爽快感とそれとは裏腹の歯応えのある難易度、ド派手なエフェクトで魅せる良作シューティングゲームだった。 ■メタルスラッグシリーズ(1~3)(PC) Steamサマーセールで購入したゲーム三本。バンドルセットが破格値だったので買って、全作遊び通した。爽快感がありながらも、精密な立ち回りが求められる手応えのある難易度と緻密に描きこまれたドット絵が異彩を放つ良作だった。続編以降の人外の敵も絡めたぶっ飛んだ展開の連続も印象的。 ■ポータル(PC) Steamサマーセールで購入したゲームその6。これまたエスカトス同様にXbox360のゲームの中で気になってた一品。思えばSteamで普通に買って遊べるようになってるじゃないかという事で購入。次々と展開される物理法則を題材にした非凡なアイディアの数々、絶妙な難易度、そして終盤に起きる驚きのストーリー展開とエンディングに魅了された傑作だった。いずれ続編の『ポータル2』も遊んでみたい。 ■Noitu Love 2 Devolution(PC) Steamサマーセールで購入したゲームその7。マウス操作で遊ぶ2Dアクションゲームで、その奇抜な操作性に最初戸惑ったけど、遊んでみたら操作性を考慮した程好い難易度と往年のコナミ、トレジャー作品を髣髴とさせるド派手な爆発エフェクト、奇抜な発想が炸裂した白熱のボス戦で楽しませてくれる良作だった。 海外では今年9月、WiiUと3DS向けに『Noitu Love Devolution』と名前を改めてダウンロードソフトとして販売。日本での配信は実現してないけど、来年辺り、来てくれると嬉しいところです。(フライハイワークスの方に目を向けながら) ■Adventure in the Tower of Flight(PC) Steamサマーセールで購入したゲームその8。怪しげなイメージイラスト、それとは裏腹のストアページ内のレビューの高評価ぶりに惹かれて買ってみたら、それにウソ偽りのない良作アクションゲームだった。後戻りができないという制約を活かしたマップデザイン、8ビットスタイルのようで実は現代風なグラフィックも独特の空気感を醸し出してた。 ■怪盗ルソー(NDS) テンポの良い掛け合いで楽しませてくれるストーリーとニンテンドーDSのタッチスクリーンを活かしたアイディアが光る良作。ボリュームの物足りなさ、お絵かきの難易度の高さが惜しまれるけど、プレイしていて純粋に楽しいゲームだった。 ■テトリスアドベンチャー すすめミッキーとなかまたち(GBC) 旧作漁りにて実施した、テトリス漁りで購入した一本。練り込まれたゲームルール、単純ながらも侮り難い手強さを誇るストーリーモードに魅せられた意外な傑作だった。 ■テトリスプラス(PS) テトリス漁りで購入した二本目。つり天井から主人公を守る為、テトリミノを使って進路を確保していく『パズルモード』のゲームルール、歯応えのある難易度と巧妙に構築されたステージ構成に唸った良作だった。従来のエンドレスモードも収録しているけど、こちらはテトリミノの挙動に癖があって、お世辞にも遊び易いとは言い難いかな…という評価。 ■テトリスX(PS) テトリス漁りで購入した三本目。まさかの『テトリス武闘外伝』の世界観を継承した作品だった事に驚愕。一部とは言え、同作のキャラクターに再び出会えるとは思いもしなかった。テトリスとしては普通の出来だけど、きつめの難易度に設定できるオプションが異彩を放ってた。あと、激しく『ロックマンX』テイストな音楽。…だからエックスなのか。 そして、2015年時点で未クリアで、秀逸だったもの…は珍しく何も無かった。。 なので、最後に2016年発売の新作で、ベストにも次点にも入らなかったが、特定の部分で印象に残ったゲームを部門ごとに7本。
■惜しい部門:初音ミク -Project DIVA X-(PSV) 実を言うと、シリーズでも上位に来るほど遊び込んだ作品だった。しかし、現在のやり込みに移行するまでのストーリーこと、『ライブクエスト』が非常に苦痛な作りで辛かった。今までのシリーズと路線を変える試みは悪くなかったのだけど、作業プレイを要求するレベルデザインが劣悪。また、モジュールの入手も『ライブクエスト』の楽曲攻略時にランダムで手に入る方式という、明らかに改悪同然の変更には辟易。プレイ時間の水増しにもなっているし(おまけにアンロックキーをDLCで販売するという阿漕っぷりが…)、これならば既存のポイントを稼いで購入する方式のままの方が良かったと思った。楽曲もシステム変更の煽りを受け、ステージ上でダンスするPVが中心になってバリエーションに欠けるものになって劣化。前作の過去作の曲が多いラインナップから、新曲主体のラインナップへの刷新は良かったけど、ミクの楽曲への偏りが激しく、他のリンとレンと言ったメンバーの曲が明らかに不遇扱いされてたのにも違和感を覚えた。 それでもリズムアクションの手触り感がミクミライに近いものになったほか、グラフィックの強化、スルメな魅力に富んだ新曲など、良いところもあり、やり込む度に楽しさは増していった。けど、傑作と言うには及ばず。次回作もこのシステムを継承するのなら、作業を強いる要素と水増し要因は全部排除してもらいたいと思うほど、フルモデルチェンジが悪い方向に作用した新作だった。もし、そう言った要素が無く、楽曲もそれなりに充実していれば過去の2nd、fに並ぶ作品になってたかもたと思うだけに凄く惜しい。 ■ネタ部門:My Name is Mayo(PC) マヨネーズとは味わうものではなく、延々と触り続けるものである。 そんな哲学的真理を知った至高の傑作であった。 多くは語らない。異論は認める。マヨラーはやってはいけない。 ■ギャップ部門:おでかけタコりん ちょいがえ(3DS) 序盤のユル~い雰囲気からのラストの展開には本当にビックらこいた。そして、エンディングを迎えた後に判明する各エリアの『おしまいシーン』の真相にはもっと驚かされた。 これぞまさに、ギャップがあるにも程があるッ!(CV:内海賢二) ■アイディア部門:スクリーンチート(PS4) 対戦相手全員が透明人間で、何処に潜んでいるかを相手の画面を見て推測しなければならない、奇抜なゲームシステムと独特過ぎる戦術性が印象に残ったヘンテコFPS。昔、ロクヨン版のゴールデンアイでテレビの中心に十字型の段ボールを配置し、そこを覗き込みながら対戦プレイを遊ぶというネタを何処かの雑誌で見た覚えがあるけど、それをゲーム化するとこうなるのかと、色々と感心させられる作品でもあった。やられた際のメッセージのおふざけも大変に印象的。月に代わって燭台攻撃よ! ■残酷部門:ZERO ESCAPE 刻のジレンマ(3DS) シリーズ完結編を謳うだけにある、壮絶な出血祭りでございました。さすがは17歳以上対象。また、ゲームとしても前作の難点だった冗長な所が緩和されたほか、脱出パートの操作性も改良され、遊び易い作りに進歩していたのが良かった。何気に脱出アドベンチャーシリーズを意識したネタがあったのにもニヤリとしてしまった。(そして、シナリオ担当スタッフに脱出アドベンチャーシリーズの方が居たのにも笑った) ■癒し部門:名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~(3DS) 親父声のピカチュウ、いいものですね。 けど、未完オチはヒジョーによろしくないものですね。 ……いつになったら続編出すんだよ!!(怒) ■どうしてこうなった部門:スターフォックスゼロ(WiiU) WiiUゲームパッドのジャイロセンサーをフル活用した操作性は、プレイを重ねていく内にその楽しさが分かってくる作りではあった。しかし、そのような操作でプレイする事を何ら考慮も想定もしていない、従来型コントローラで調整を行ったんじゃという疑念すら湧いた後半の劣悪なゲームバランス、冗長で面白味に欠けるボス戦、時限性の分岐システムが足を引っ張り、結果的に過去のスターフォックスアサルトに次ぐ、やり込む価値と魅力を感じられないスターフォックスという評価に落ち着いてしまった。ひたすらに退屈なジャイロウィングのパート、暴発する宙返りのキーアサインも不快感をより一層強くした。 独特の操作で遊ぶのを考慮したゲームバランスは『スターフォックス64 3D』のニンテンドー3DSモードでは実現してたのに、どうしてそれを今作に継承できなかったのか。延期したのもそのバランスをより確実なものにする為かと思ってたら、全然程遠いもの…それも、開発担当のプラチナゲームズの悪いところが色濃く現れた出来で、非常にガッカリした。今年、最も期待していたゲームでもあっただけに、失望感は計り知れない。 せめてもの救いは、ダブルパックで購入して付いてきた『スターフォックスガード』が面白かったこと。ただ、こちらもカスタマイズ周りの要素の乏しさもあって、奥行きに欠けるゲームという惜しい評価に終わってしまったのが。シリーズ再起動作という括りだったけど、こういうのを出されてしまうと正直、前途多難な未来しか見えない…。 どうしてこうなってしまったのか。 とりあえず、こんなところで。 来年は……旧作の購入本数を今年より減らす一年にしたいところです。。。 積みゲーも減らさなきゃダメですね…。
by box057
| 2016-12-30 23:50
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