2016年 10月 01日
微妙にクリア済みゲームの感想が溜まりに溜まってるので、順次、投下と行く。 最初にまだ終えて間もない『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』から。 前作よりも遊び易くなったけど、初代と3に匹敵…とは言い難い出来だった。良作だったけど、今回も戦闘テンポとゲームバランスで課題を残してしまった感じ。 戦闘テンポは前作もそうだったが、敵、具体的にはボスの攻撃を冗長にし過ぎ。今回も大半のボスが撃破寸前にまで追い込まれた際、実行までの前振りが非常に長く、威力も高い攻撃を仕掛けてくるので、回避ターンで無駄に時間を取られる。それでいて、回避の難易度も初見での対処が難しいバランスで、ほぼ確実に一発目は大ダメージを喰らう展開になる。これ、前作でも結構な難点だったのに、改善されないとは…。正直、ガッカリした。ブラザーアタックに関しても、強力なものほど前作同様に攻撃実施に至るまでの流れが長く、どうして強力な技をぶちかましたいのにこんな操作を長々としなければならないのかと疑問が噴出してくる作り。アクションゲームのような緊張感が味わえるという所はまさにこのシリーズならでは、と言えるけど、幾ら何でも限度を超え過ぎてる。初代ほどは無理でも、せめて3ぐらいの長さに留められなかったのかと。全然、前作から改良された手応えが感じられなかったのは残念だった。 こんな出来故にゲームバランス…戦闘の難易度も相変わらず極端なまでに高く、今回もイージーモードの救済措置があるから、通常難易度はきつめにして構わないよね、という担当スタッフの甘えと奢りが見え隠れする調整具合。しかも、今回はオプションからイージーモードへ自由に切り替えられる仕様に改められた反動でか、より一層酷くなっている(例によって、ボス戦全般)。イージーモードがあれば存分に難易度を上げても良いと言っても、それがゲームとしての気持ちよさと楽しさに繋がっていないんじゃ意味がないだろう…。前作もこのバランスで、さすがに次回作では改善必至だろうと思ってたけど、結果的に全然直ってないどころか、露骨さが増してたのには本当に残念。 『バトルカード』によるサポートは上手く機能してたように思うのだけど、肝心なバランスがこれだと…。正直、ここは同じように難易度選択機能を実装してる他のRPG…特にアトラス製作タイトルを参考にしてくれよの一言。アクションゲームの腕前に極端に左右されるものになってしまってるだけに、本気でこの二箇所は次回作での是正を願いたい…。オプションでのモード切り替えはそのままでいい。あとは加減だけなんだよ…。 そう戦闘周りにはガッカリした反面、それ以外の所は多くの改善が見られた。特にマップはダッシュアクションの追加で移動が快適になっただけでなく、全体的な構成も一つのエリアにネタを多く詰め込む形のものになっていたので、前作のような水増し感は薄れた。謎解きの過去のシリーズと変わらぬ適切なバランスで、体感的には3以前に戻った印象。少々、冒険の舞台に狭さを感じる所もあったけど、意外とロケーションは充実していたし、シリーズらしい冒険する楽しさを味わえて満足だった。 チュートリアル全般の改善も凄く良かった。これまでのシリーズでは説明書要らずの懇切丁寧なチュートリアルが挿入されるのが特色としてあったけど、作品を重ねるにつれてお節介が過ぎるほどしつこくなり、前作では遂にストーリーをどんどん進めていきたいプレイヤーに対する邪魔な存在とまで化してしまった。それが今回、わざわざ時間を割くほどではない小さな要素は『ガイド』の方へと回し、後はプレイヤーが任意で確認するという方式に改められて、煩わしさが大幅に薄れた。これにより、周回プレイ時に受けるストレスも緩和。かなり良いバランスに治まったと思う。また、会話の早送りボタンも実装。これでストーリーイベント、演出等を早める事ができるようになり、テンポ良く探索やバトルを進めていけるようになった。早送りしても台詞送りはAボタンでしなければならないなど、そこには首を傾げたけど、これもまた、前作では特に問題視されてた箇所でもあったので、この導入は正解。結果的に凄く良いバランスに治まったように思う。 ジャイロ操作廃止も英断。正直、前作は使い方があまりにも下手で、巨大化バトルにおいてはただのストレス要因でしか無かったので、当然の措置と言える。それにより、操作の快適さは3以前へと回帰。また、巨大化バトルこと『ドデカクラフト』の戦闘も多少、テンポが悪く感じる所はあれど、難易度的にホドホドで、シンプルな駆け引きが楽しめる作りになってたのが好印象。ジャイロによるフィニッシュ技も無いので、どの戦闘も楽しく遊べる作りにまとまってたように思う。ただ、完全なアクションバトルになったのと、DSならではの二画面を活用した特色が薄れ、独自性が薄れた印象も否めなかったが。 ストーリーも毎回、新しい悪役キャラが登場しては強烈な存在感を残す展開が特色のシリーズにしては珍しく、メイン悪役はクッパで、いつものマリオをなぞった内容になってたのは正直、刺激に欠けた。新キャラクターも皆無で、唯一居るのはイエロースター程度。ペーパーマリオ側もいつもの面子しかおらず、デアール、コブロン等のキャラクターが出てこないのが寂し過ぎた。どうもスーパーシール以降の世界観を踏襲した影響のようだが…。(当方未プレイだが、何か彼らは居なくなってしまっているようで…) しかし、初代以来の登場且つ、喋るようにもなったコクッパ七人衆、実に10年ぶりの再登場を果たした『ソクリ山地』のとあるボス、しれっと盛り込まれた『進め!キノピオ隊長』ネタなど、既存キャラクターを主軸に置いたなりのネタが幾つかあって、それなりに楽しめた。最終決戦に至る流れも、マリオVSクッパの宿命の対決をフィーチャーしたものになってて、いつものマリオとは異なる演出になってたのが良かったし、最後に登場した変身形態にも意表を突かれた。欲を言うなら、もっとマニアックなキャラクターを出して欲しかったけど、既存キャラクターを主軸に据えながら、少し捻りを加えた構成になってて総じて好印象。。たまにはこういうのもアリか、と思える出来でした。けど、今度はいつも通りに新たなキャラクターを悪役に据えた作りにして欲しいですな…。 番外編的な色合いが強かったので、次が恐らく正当な続編になるのだと思われるけど、今度は戦闘テンポの改善を更に図ったものにしてくれれば。でもって、繰り返しになるけど、今度は新たなキャラを悪役を据えたストーリーを見たいと思うところです。
by box057
| 2016-10-01 19:55
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