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2016年 08月 22日
![]() ニンテンドーゲームキューブ初期の傑作サイコホラー『エターナルダークネス 招かれた13人』。その開発を手掛けたカナダの開発会社シリコンナイツは、任天堂のセカンドパーティになる前、1998年にプレイステーション向けにアクションRPGを出していた。そんな話をシリコンナイツ応援サイト『sk maniacs!』さんで知って以来、興味を抱いていた『ケイン・ザ・バンパイア』。2012年の旧作漁りにて、やっと中古で発見するに至ったのでゲットした。 ただ、パッケージ裏には総プレイ時間80時間超なる戦慄の一文が。 そんなにも長編なら、もうちょっと積みゲーが減ってから手を伸ばす方が懸命だったかと、軽く後悔しかけたが…シリコンナイツの国内デビュー作とあっては、飛び込むしかないでしょうよ!…という事で、そのまま本編開始。 ![]() そしたら、大体15~16時間ほどでエンディングに到達。 思わず「…へっ?」と声が出た(笑)。 確かにそれなりにボリュームはあったが、どう寄り道した所で80時間行くほどではないぞ…。むしろ、どんなやり方をしたら80時間もかかるんだ?もしかして、単に国内版の販売元がテストプレイした際に三日半かかったからそう書いたの…!? 真相は関係者のみぞ知ると言ったところだけど、そんな看板に偽りありな展開になったので、思わずズッコケ。まんまとしてやられた格好となりました…。 更に肝心の中身も、ザ・昔の洋ゲー。曖昧な当たり判定、薄暗くて視認性の悪いグラフィックとマップデザイン、モッサリとした操作感と、お世辞にも良作には程遠い出来だった。吸血鬼が主人公故の暗い世界観とストーリーは分かるが、何もそれを映像にまで反映せずとも…。そのストーリーも全体的に唐突な展開が多いのに加え、台詞がテキストで表示されず、全編フルボイスで流れる所為で理解が追い付かなくなる所が幾つか。演出面でもボス等の重要な敵との戦闘で音楽が変化しないなど、昔っぽさ全開で恐ろしく地味。一応、ムービーが多数収録されてたり、ボイスも日本語吹き替え仕様であるなど、凝ってる所もあるのだが、根本的な所を外してしまっている所為でパッとしない。インターフェースも日本語化されてないほか、武器等の説明もフルボイスで語られる仕様なので変に煩わしく、快適というには程遠い出来。何だか演出とストーリーに凝って、ゲームとしての遊び易さを突き詰めなかったと言わんばかりの仕上がりで、お世辞にも遊んでいて楽しいとは思えず。所々でもどかしさを感じてしまう内容だった。 けど、敵から民間人まで、血を吸い取って骸にできてしまう背徳的な吸血システム、攻撃アクションの変化だけでなく地形攻略にも大きく絡む変身システム、そして剣から斧を始めとする豊富で個性が強く現れた武器など、興味深い要素も結構あった。ローカライズもインターフェース周りは雑の極みだが、全編日本語吹き替え仕様のボイスは純粋に圧巻。声優陣も実力派を揃えており、主人公のケインには『美味しんぼ』の山岡士郎役で知られる井上和彦氏を起用。更に本編にはケインの独白シーンが多く、そこで井上氏がバリバリ喋るのもあって、強烈な印象を残す。それ故、今作には井上和彦劇場の裏タイトルが存在する…と言っても過言ではないほどだ。 ![]() 他に「俺はもう死んでる!」、「敗者は呪われろ!」と言った強烈な台詞も満載なほか、オープニングでは耳にタコができるほど「マーレーック!!」の叫びが耳に残る(笑)。そんな印象深い要素も満載だったのもあって、不満は結構残ったけど、遊んで良かったとと思えるゲームだった。とは言え、出来自体は昔の洋ゲー全開、加えて快適とは言い難い作りをしているので、お世辞にもお薦めできるものではない。ただ、シリコンナイツの過去を知りたい方、井上和彦氏のファンなら遊ぶ価値はあるだろう。しんどく感じる所もあるが、唯一無二の体験が得られるゲームである事は間違いない。 (※なお、ゲームアーカイブズ化はされてません。あしからず。)
by box057
| 2016-08-22 23:00
| ゲーム感想 / 紹介
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