2010年 03月 10日
◆倒産情報(速報):株式会社シング(東京商工リサーチ)
今週早々、まさかの倒産となった福岡のデベロッパー、CING(シング)。 何故、倒産へと至ったのかの背景が少しずつ明らかになってきた訳だけど、どうも(↑)上のを読む限り、王様物語とAGAINが響いたっぽい。 正直、やっぱりか…という印象。 特に前者、開発に三年半もかけてたからなぁ。 それでいて、昨年からの世界的な不況による、市場全体の縮小という追い討ち。 そりゃ、会社への影響が計り知れないものだったのも容易に想像が付く。 肝心のソフト自体も、売上が悲惨だったからな…。 販売元のマーベラスも王様募集プロジェクトとか、誰をターゲットとしてるのか分からんキャンペーンをやったりなどと、売上に悪影響を与えるような真似も沢山してたし。 予算回収が行えなかったのも目に見えてる。 肝心の王様物語自体はそんなに悪いものじゃない、海外で高評価を取ったのも納得の良作だっただけに、悔やまれる限りだわ…。 しかし…個人的に気になることが一つ。 タウンファクトリーは大丈夫なのか? 何か、巷ではシングだけが王様物語の開発を手掛けたなんて扱われてるけどさ、これってシングとタウンファクトリーの共同で開発されたゲームなんだよね…。 ちなみにシングと同じ福岡の会社で、かの黄金の絆を手掛けた会社。正直、パッと見の印象に過ぎないが、会社の状況的にはシング以上に悪そうな感じがする。 処女作たる黄金の絆は売上だけでなく、評価もズタボロ。更に某社長によって、会社全体が罵倒された挙句、巷での評価もがた落ちにされる仕打ちまで喰らってる。 噂でも、開発に費やした予算は億を裕に超えてたとの話もあるほどだし、多分、内部が圧迫されてるのは間違いないかと思う。 ひょっとしたらだが…タウンファクトリーは第二のシングになるんでは。 相変わらず世間は不況で業界の市場規模の縮小の勢いは止まらず、更に開発したソフトは不発続き且つ、投与された予算も莫大。 ユーザーからの風当たりも厳しい。 正直、好調かと思われたシングがこんな顛末を辿ってしまったのだから、そこも今後、無事で済むとは到底思えないのだが…。 何にせよ…今回の件を機に倒産する中小のメーカーが増えていくのは必至だろうな…。 カプコンの稲船さんが『ゲームフロンティア in 福岡』の講演で発言した「ゲーム業界、とくに日本の状況はいま最悪です(※リンク先より一部引用)」の根拠は、皮肉にもシングの倒産によって証明された訳だし。 (しかも何という偶然か、講演が行われたのは倒産のニュースが報じられた前日。) また業績好調だと思っていた所が突然、消滅したりとか、またあるかもしれない。 既に日本一ソフトウェアは赤信号として…昆虫ウォーズを手掛けたサクセスとか、大丈夫なんだろうか。最近、全然音沙汰なくなっちゃってるし。 テレジアを手掛けたワークジャム、ワイルドアームズのメディアビジョンとかも心配だ。
by box057
| 2010-03-10 23:59
| 日記 / ゲームネタ
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