2016年 08月 24日
ガンダムのゲームで個人的に強烈な印象を残したタイトルと言ったら、スーパーファミコンの『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』。『ワイルドガンズ』等で知られるナツメ(現:ナツメアタリ)開発によるその作品は、機体ごとのバランスの粗さこそ目に付きはしたが、スピーディなゲーム展開と『ガードダッシュ』による独特の駆け引きなど、スーパーファミコンの対戦格闘ゲームとしては指折りの完成度を誇る傑作だった。そんなガンダムWに次ぐ、ガンダムの対戦格闘ゲームとして買ったのが今作。2013年8月、初めて訪れたリサイクルショップ内にあったレトロゲーム売り場で見つけ、購入に至った。 今作は2004年、日本国内で初めてのニンテンドーDSの体験会として開催され、個人的にも足を運んだ『NINTENDO WORLD Touch! DS』に出展されてたタイトルだったので、当時からその存在自体は知っていた。けど、試遊台に並んで遊んだ訳ではなく、パンフレット及びイベント公式サイトの紹介でスクリーンショットを見た程度だったんで、どんなゲームなのかはほとんど知らず。実質、真っ白な状態で遊んだ。 そしたら何とビックリ、ガンダムWと同じナツメ開発作品だった! それ故にゲームシステムからバランスまで、ガンダムW並に本格的な作り! まさかまさかの伝説再来に相当な驚きを覚えた。 特にゲームボーイアドバンスの少ないボタン数を感じさせない、多彩なコマンド技が圧巻。ボタン数の制約もあり、この手のジャンルでお馴染みの強弱の概念が無いのだが、それを補う形で十字キーとの組み合わせによるコマンド技を大量投入。それにより、世間一般の対戦格闘ゲームと見ても遜色のない駆け引きを表現している。また、コマンド自体も覚え易いだけでなく、ワンボタン入力で遊べる操作スタイルまで実装。対戦格闘初心者にも優しい設計になっている。かと言って、バランスまで温いのかと言えばそうではなく、技の出し易さもあって、激しいコンボ戦が展開される辛口調整。 また、チェーンコンボ、ガードキャンセルと言ったアクションも標準搭載されているほか、ゲームスピードも先のガンダムWに負けず劣らずの速さなので、手応え十分。システム周りにも『PSゲージ』を消費する形で攻撃力を強化し、超必殺技を発動できるようにする『バーサーカー発動』、その終了と同時に機体が弱体化する『フェイズシフトダウン』と言った興味深い要素が揃っている。 収録ゲームモードもオーソドックスなアーケードのほか、タイムアタック、サバイバル、対戦プレイと豊富。更にゲームがある程度進むと、何と今作の北米版が解禁。そのまま遊べてしまうという、驚愕のおまけまで用意されている。それ故、全体のボリュームも大きく、全隠し要素の解禁だけでも数十時間は裕に遊べる内容になっている。 正直、ナツメ開発作品、それもガンダムWの系譜に連なる新作とは存じてなかったので、知った時の驚きは計り知れないものがあった。そして、ガンダムWと変わらぬ完成度の高さに、改めてナツメ健在を認識した次第。 全体的な難易度が高めで、キャラクターと世界観はDESTINYというより初代SEED寄り(※元々、海外で発売されたSEEDのゲームだった事に由来する)、一部隠し機体の出現条件が鬼畜など、欠点も少なからずあるが、ゲーム自体の出来は良作以上。そして、ガンダムWの系譜に連なる新作というに相応しい逸品だ。
by box057
| 2016-08-24 23:00
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