2016年 08月 11日
本日より、2010年の旧作漁りで強烈な印象を残したゲームの紹介を。
まず一本目として今作『ジャックの大冒険 大魔王の逆襲』。NINTENDO64で発売されたロールプレイングゲーム、『エルテイルモンスターズ』のゲームボーイ版。エルテイルの事は当時購読してた『64ドリーム』などの雑誌で存じていて、このゲームボーイ版も同誌の記事で見た覚えがあるけど、いつ発売されたかまでは把握してなかった。 で、当時、中古のゲームボーイソフト売り場で、同じくNINTENDO64で発売された『『時空戦士テュロック』』のゲームボーイ版(『テュロック バイオノザウルスの戦い』)と一緒に発見。双方共に非常に珍しかった事から、セットで購入に至った。 これがまた、非常に良く出来た作品だった! 隠れた良作という評価がこの上なく似合う一本。 十字キーに割り振られた炎、水、風、岩の四つの属性の内の一つを選び、魔法を発動させて敵を攻撃する、アクションゲームライクな戦闘システムが面白い。操作の気持ちよさも相まって、時間を忘れてのめり込んでしまった。 また、経験値の概念が無く、魔法をどれだけ使い込んだかによって、主人公が成長していくシステムもユニーク。その成長に従い、最大で三種類の属性を組み合わせた魔法を発動できるようにもなり、より多彩な戦術を編み出せるようになるのも、自らが凄い魔法使いになったという成長した実感を得られて楽しい。肝心の組み合わせで誕生する魔法も広範囲攻撃、一時的な無敵化など、バリエーションが多彩。それらを発動して敵を一網打尽にする快感も素晴らしく、アクションゲームに負けず劣らずの気持ちよさ。ゲームバランスも、一見歯が立たない敵も弱点属性を突いて攻めれば難なく倒せるなど、属性の概念を取り入れたゲームらしい工夫と調整が施されてたのも秀逸の一言。 ダンジョンマップの複雑さ、高めのエンカウント率、薄味過ぎるストーリーなど、粗も少なくは無かった。しかし、肝となる魔法詠唱システムとバランス調整が巧みで、まさにゲームシステム一本勝負とも言える潔い作りが痛快な作品。程好いボリュームも相まって、二周目以降のセカンドプレイも新鮮な気持ちで楽しめる、珠玉の良作でございました。システム斬新、操作性良好、バランスも良しと本当によく出来たゲーム。 ゲームボーイで楽しいRPGを探しているのなら、振り返り序盤の一本目で紹介した『コトバトル 天外の守人』と27本目として紹介している『ソウルゲッター ~放課後冒険RPG~』とのセットでお薦めしたい一本でございます。 この出来の良さに感動し、翌年の旧作漁りではオリジナル版に当たる『エルテイルモンスターズ』も買った。けど、未だに開封すらしていないという積み状態。 気が付けば、結構な年月が経過してしまっているので、できる事ならば今年度中には始めたいと思うこの頃でございます…。
by box057
| 2016-08-11 23:00
| ゲーム感想 / 紹介
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