2012年 02月 14日
『ネバーデッド』が早くも終盤に突入するこの頃。 短い、という話は耳にしてたのだけど、確かにちと到達が早過ぎる。 元々、本編のテンポがやたら早いのが一因しているのかもしれないが。 しかし、ここまで進めてつくづく思う。 このゲーム、不当評価を喰らっているんだな、と。 海外メディアも含め、異様な低評価を下された事でちょっとした話題になった今作だけど、正直、そこまで酷いか?…と疑問が湧くほど、出来は悪くない。 むしろ、結構面白い。思った以上に楽しめている。 やたら癖があるけど。 確かに色々言われている通り、操作性とカメラには難がある。 ブレードの操作が『メタルギアソリッド2』の刀の操作を多少、複雑にしたものであったり、カメラはブライスの後ろに近付き過ぎで、狭い通路とかだと異様な圧迫感を覚えて酔ってしまったりと、もう少し簡略化と調整を行うべきだったのではと思う所がある。特にカメラはフィールドの設計も含め、もう少し気を使ってくれていればなと思った。今時珍しく、目的地表示のマーカーが無かったり、ミニマップが無い辺りもちょいと辛い。(やや不親切ではあるが、一応、目的地方向に視点が移動するボタンはある。) ただ、ブレードの操作は慣れれば自然に動かせるようになるし、一発の威力が高めと、敵を斬り倒す爽快感と手応えはしっかりしている。反応も良好。それでいて、斬った方向に敵が真っ二つになるよう作られているのも良い。特徴的過ぎるのはあるけど、そこまで悪いものではないと思った。基本、慣れの問題かと。 あと戦闘だが、これだけは大声で言いたい。 銃だけで戦っちゃダメ。 一応、アビリティで強化する事により、ある程度の威力にはなるけど、基本的に銃は障害物の破壊の為に使った方が良い。この破壊した障害物の瓦礫に敵を如何に上手く巻き込み、一網打尽にできるか、それが今作の基本的な戦い方となっている。 実際、巻き添えを狙うと、結構スムーズに敵を倒せる。瓦礫自体は物理演算によって動きが変わってくるので、たまに想定通りに巻き込めず、もどかしい思いをする事もあるけど、巻き込みに成功するとなかなかのカタルシスを味わえる。また、不死身の身体を活かし、火だるまになったり、感電した状態で敵に突撃する戦い方も有効。アビリティと組み合わせれば、特殊効果付きの銃撃ができたりなど、色々メリットがあるので、とにかく、近くに火や漏電した端末があったら率先して突っ込むようにした方が良い。先のブレードも一発の威力が大きいので、さっさと済ませたい場合はこれで滅多斬りしまくる手もあり。 とりあえずは巻き添え狙い、その補助としてブレードで戦え、と。 見た目がTPSっぽいので、その通りに戦うのが基本じゃないのかと思ってしまうけど、実際にやるとなかなか敵が倒せなくてストレスが溜まる。主人公のブライスは不死身なので、その身体を活かした戦い方をするのがベストですな。 これに関しては本編で解説がないので、その点では凄く不親切だなと思うのだけど、いざコツを掴むと非現実的で無茶苦茶な戦いができる。 それがまた、不死身の身体ならではの特徴が発揮されていて楽しい。 また、障害物の破壊エフェクトも中に爆薬が仕込まれているんじゃないのか、と疑ってしまうぐらい派手に崩れるので、単に周囲を壊すだけでも面白かったりする。 そんなやりたい放題なところがあるのも、個人的には好印象。 それと、肝心の不死身の身体に関しては、思ったよりも簡単にもげてしまう。雑魚敵が一度噛み付いただけでも「ポロッ」と取れてしまうので、もどかしさは感じる。 ゲームオーバーの原因となる『グランベイビー』も、戦闘時は無限湧きだったりとか、そこまでシビアにする必要は無かったのではと思うところも。 ただ、これも結局は慣れ。取れた際の回収、一定時間経過後に行える自動再生を心掛けるようにしていけば、変にストレスは感じなくなってくる。 それに仮に取れても、腕の場合はそのまま銃撃ができたり、敵の狙いをブレさせたりなど、意外な使い方もあるので、取れたからと言って極端に不利になる訳じゃない。それでも、一発で頭だけになった時とかはさすがに「ええ~?」と感じたりするけど。 まあ、とにかく全体的に見て、癖の強いゲームであるのは間違いない。 プレイスタイルによってストレスゲーにもなれば、破壊ゲーともなり得る両極端、まさしく、ブライスのボロボロで直にもげる身体そのものな作り。 なので、評価が両極端になるのは仕方がない事だとは思う。 それにしたって、海外メディアの評価はやり過ぎじゃないのかと思う所があるが。 決して遊べないほど酷いゲームではないし、他に類を見ない独自性がある。 なので、アクションゲーム…特に『バイオニックコマンドー』などのような特徴的な要素を持ったアクションが好きな方ならプレイする価値は十分にある一本かと。 癖はかなり強いけど、戦い方のコツを掴めば結構楽しいし、他に類を見ない荒唐無稽な爽快感とアクション、演出の数々はかなりのインパクトがある。 満点を付けられるほど隙の無い出来!…という訳ではないが、唯一無二の個性を持った、今時珍しい作品。興味があったら、試してみて欲しい。 あと、本編の解説が色々行き届いてないので、プレイする前は公式サイトに掲載されている『地獄の48手』には、よく目を通しておく事を推奨する。 題名にネタ臭が漂っているが、これが事実上のチュートリアルになっている。 ちなみに難易度選択あり。 癖の強い作りなので、まずは迷わずイージーから始めるのが良いかもしれない。 ちなみに、システム部分とは別にストーリー、主にキャラクター描写は非常に良い。 ブライスとアルカディアの掛け合いが良い味出してます。 それと、敵のサングリアとアレックス。演じてる声優さん(前者はフリーザ、後者はセル…でもあるアナゴさん)の個性が出過ぎです(笑)。 その他、ビーマニシリーズの方が手がけているという音楽も結構良い出来。 先のサングリアとの戦いで流れる曲は凄く良かった。 これはサントラ出して(配信して)欲しいかも。 正直、売上的に絶望的だろうけど、ほんの少しだけ期待しておくとしましょう。
by box057
| 2012-02-14 23:39
| 日記 / ゲームネタ
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