2011年 02月 15日
ネットが絶たれてた間の空き時間は、積みゲー崩しに割いてました。
一気に8本、片付きました。 今度から、沢山崩す時は意図的にネットを絶つべきなのかも…。 片付いたゲームの内、今日はPS3のゲームの感想をダラダラと。 ◆キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ 悪魔城ドラキュラの新作として期待した自分にとっては、もの凄い期待外れ。 最初は楽しめてたのだけど、中盤以降から一気に落ちた。 シリーズ伝統のゴシックホラーの世界観、歯応えのある難易度は健在だったけど、音楽が最後まで空気同然とか…それだけでも許せなかった。 そこは捨てちゃダメでしょ、ドラキュラを語るのなら。 確かに今回の世界観や設定を考慮すれば、その手の音楽の方が似合っているけど。でも、せめて戦闘の曲ではその伝統を残して欲しかった。かの『バイオニックコマンドー』(PS3、Xbox360版)みたいに戦闘では印象的な音楽を流して盛り上げるこだわりを見せて頂きたかった。その旧来のノリが全く無く、ひたすら雰囲気重視に徹してしまっていて非常に残念。おかげで今回は先に進めようとするモチベーションも保てず、何度かプレイを中断する事があった。今までのドラキュラはステージクリア型、探索型にしろ、始めたらぶっ通しで最後までプレイしてしまう事が多かったのに、こうもダラけたのは個人的に初めて。ありえない。 しかもそれは音楽のせいだけでなく。ステージ構成にアクション、ストーリーも魅力に欠けてた。ステージはパズルネタの出来が非常に悪く、爽快なアクションを汚す要素と化してたのが如何ともし難い。一応、経験値ボーナス獲得を諦めるのと引き換えに答えが見れるなど、救済処置も設けられてたけど、解くまでの過程がどれも長くてダレる。普通にアクションがやりたいのに何故、面倒臭くて冗長なパズルをやらなければならないのか。ドラキュラとか抜きにアクションを謳うゲームでこれは無いと思った。入れる過程も強引で、説得力に欠けるし。入れるにしても、もう少しアクションとの兼ね合いを考えて欲しかった。これを見ると、如何に『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズが絶妙なバランスで構築されているを痛感させられる。 あと、道中にはアスレチックやギミックもあったけど、大半が崖登りネタってのも納得が行かない。誘導も下手で、途中で右も左も分からず彷徨ってしまうなんて事も結構あったし。何度か、これでカメラが動かせればと思ってしまったのは言うまでもない。 アクションも種類は豊富で操作感良好、動かす楽しさもしっかりしてるけど、経験値で習得した技の大半が使用機会に恵まれないのはさすがに詰めが甘いかと。というか、コマンドをいちいちメニューでチェックしなければならないというのも面倒臭いことこの上ない。もう少し、数を削って良かったじゃないのか、これ。 ストーリーも正直、酷い。ドラキュラファンの期待を盛大に裏切る内容。 シリーズ最古の物語と思ったら、実はこれまでの時系列(ドラキュラ年表)とは全く無関係の物語でしたとか、そりゃ無いわ。そういう重大な事は発売前の時点で目に付き易い形で公表してください。レオン(※PS2『キャッスルヴァニア』の主人公)より前のベルモンドのお話という事ですっごい楽しみにしてたのに。あんまりだよ。 それにドラキュラと切り離しても、この話は褒められない。エンディングのあれ、奥さんの死の真相、ラスボスの唐突な登場(&あり得ないほどの弱さ)とあんまり過ぎるというか。結局のところ、何をテーマとした話をやりたかったのか、訳が分からん。小島プロダクション監修との事だから、過去作との関連はさておき、話自体はこれまで以上に進化するのと思ってたら劣化とか、本当に悪夢のようだ。どうしてこうなったのか…。 良かった所と言うと、グラフィックと操作性、難易度ぐらいか。あと、ステージクリア型というシステムも区切りが付け易い点ではあり難かった。この手のGOWタイプのアクションゲームとしては異例とも言える圧倒的なボリュームも、評価できる部分だとは思う(ただ、冗長だった感は否めない)。それと、限定版に名作『月下の夜想曲』の無料DLコードが付属してた事ぐらいかな。本当、どう頑張ってもそれ位しか良い所は出てこない。 そういう意味でも総評は駄作…とは断じて言わないけど、凡作。もの凄くガッカリな内容だった。単体のアクションゲームとしても、詰めの甘い出来。過去のドラキュラとは別物、しかしこれは大いにアリと言わせてくれる出来だと良かったんだけど。本当に残念。豊作年だった2010年の最後を締めたのがこんなゲームだったというのにも腹が立つわ…。 で、結果的にもの凄い欲求不満になったんで、クリア後はアーカイブズの月下の夜想曲とVCの悪魔城ドラキュラ(SFC版)をやりました。(※いずれもクリア済) 以下、懐古全開なコメントですみません。 やっぱり、ドラキュラは2Dが一番面白い。 それ以前にこれ、ドラキュラだと事前情報で刷り込まれてなければ楽しめたのかも。 なので、今後プレイする予定の方はこれがドラキュラだと一切思わずやるのを強く薦める。 ◆インファマス 悪名高き男 これは予想以上に面白かった。かねてから興味のあったゲームで、正月に某所で発掘して手に入れたのだけど、まさかここまでとは。 特に主人公の超人としか言い様のないアクションの数々に魅了された。電撃で敵を倒したり、ミッションを遂行していく過程が凄く新鮮。ありそうだけど無かった、不思議な手応えと爽快感があって癖になった。何だか、人間になったピカチュウを操作しているような感じがしましたよ。でも、ここは御坂美琴と言った方が妥当か(笑)。 その電撃もゲームが進むにつれ、周囲の自動車まで吹っ飛ばす衝撃波を放てるようになったり、スナイパーライフルのような精密射撃ができるようになったりと、バリエーションに富んでいるのが面白い。次はどんな技が解禁されるのか、ネタがネタだけに全く予想ができない楽しさもあって、最後までモチベーションが落ちる事無く、熱中してプレイできたのも凄く良かった。斬新なアクションを前面に出しにしつつ、その魅力でプレイヤーを引き込ませる手法と構成はまさに職人技。してやられたわ。 アクションだけでなく、広大なエンパイアシティのフィールドも圧巻の一言。 しかも、シティ内のビルを始めとする全ての建造物に簡単に登れる(更にビルからビルへと飛び移れる)ので、純粋にフィールドを駆け回るだけでも楽しい。更にゲームが進めば、電線や線路の上を高速移動するという爽快なアクションができるようになるので、やればやるほど深くなっていくという凄まじさ。 そこもまた、能力強化要素を取り入れたアクションゲームのツボをきちんと抑えていて上手いなと思ってしまった。欲を言えば、ショートカットポイント(ランドマーク)とかあるとなお良かったけど、主人公の移動速度が早めに設定されているだけでもまだ救いか。全体的に細かい所まで作られていて、良い意味で溜息出っ放しでした。 また、ミッション主体で進むゲーム展開も非常にテンポが良く、ダレることなく楽しめた。次の目的地までの感覚が意図的に狭く作られている辺りが好感触。ミッション自体も人質救助、バスの防衛、発電施設の復旧などバリエーションに富んでるほか、一つ一つのミッションが気持ち短めのボリュームで、気持ちよく楽しめた。更に『カルマ』という、ミッション途中に選ぶ選択肢によって主人公が善か悪かに傾くというシステムも個性的で印象深かった。善なら市民から英雄視扱いされる反面、悪だと攻撃の対象にされたりとか、何処となくオウガが脳裏を過ぎった。ただ、その変化が地味だったのは寂しかったかも。メインのストーリーが大きく変わる訳でも無かったし。どうせなら、もっと大きくストーリーに影響を与えて欲しかったな。でも、それを気にさせないくらいにメインのミッションが面白かったので、結果的には良しです。とにかく気持ちよかった。 その他、ストーリーも見応えのある内容で、エンディングで明かされる衝撃の真相には思わず「ええっ!?」と声を挙げてしまうほど驚かされた。暗に次回作に続く描写もあったけど、それも「こいつは楽しみだ!」とプラスに考えてしまう実に魅力的なもの。あの描き方は、昨今の打ち切りの如く次回作に続くと導入するゲームも見習うべきだと思いましたわ。否が応にも、続編がやりたくなりました。あとグラフィック、音楽の出来も言わずもがな。18歳以上対象ながら過度の出血、暴力描写はほどんど無く(というか皆無)、普通に見耐えうる仕上がりだったのにも驚かされた。 ただ、敵の射撃精度の高さは勘弁して欲しかった(汗)。遠距離でも確実に命中させてくるとか、何でそこまで凄腕なのかと。。次回作ではもっと下げて欲しいところですな。あと欲を言うなら、音声は日本語吹き替えにして欲しいところ。 ともあれ、傑作でした。こんなにも素敵なゲームだったとはホントに良い意味で裏切られた。しかも、開発があのスライ・クーパーシリーズのサッカーパンチだった、と来たもんだ。出来の良さも納得です。続編、今から楽しみだ!絶対買うぞ。 というかその続編、この急激な進化は一体何ごとだ。。
by box057
| 2011-02-15 23:06
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