2010年 11月 19日
紹介し忘れたタイトルが幾つかあったので追加。
例によって、全部バーチャルコンソールでは未配信なのです。 ◆ザ・ニンジャウォーリアーズアゲイン(お薦め度:★★★★☆) タイトーの名作『ザ・ニンジャウォーリアーズ』を『ファイナルファイト』風のベルトスクロール型格闘アクションにしてしまった衝撃の野心作。 ゲームシステムだけに留まらず、ステージ構成やグラフィックなども全面的に変更。音楽も全て新曲に差し替えられており、事実上の新作も同然な内容に仕上げられている。オリジナルのアーケード版とは完全な別物という事で、思い入れのある方には改悪と見て取られるかもしれないが、アクションゲームとしての完成度はずば抜けた高さ。 特に簡単操作で繰り出せるコマンド技、ほぼ無限に撃てる(チャージ制限あり)全体攻撃技『ブラスター』など、格闘アクションに苦手意識のある方も気軽に楽しめる取っ付き易さは格別。ベルトスクロール型によくある軸移動(奥行き)の概念もなく、目の前に現れる敵をひたすら倒しまくるだけの爽快なゲーム性も魅力的だ。 グラフィックや音楽の完成度も総じて高水準。音楽はアーケード版ほどのインパクトは無いものの、つい口ずさんでしまう良質な曲が揃っている。難易度も程好い手強さで、ベルトスクロール型格闘アクションの入門編としてはこの上ない調整具合。手応えを求めるプレイヤー向けの高難易度も用意すると言った配慮も徹底している。 原作を根本から破壊した内容とは言え、その面白さと出来は折り紙付き。 アクションゲームが好きな方ならば是非、プレイしてみて欲しい傑作だ。 ◆マーヴェラス もうひとつの宝島(お薦め度:★★★★★) 『ゼルダの伝説』、『新・鬼ヶ島』などに携わったスタッフが制作した完全新作のアクションアドベンチャー。スーパーファミコンの衛星放送サービス『サテラビュー』で好評を博した番組を製品化したものだ。 簡単に言ってしまうと、現代版ゼルダの伝説。ただ、三人の主人公を仕掛けや状況に応じて切り替えていくゲーム性、画面のあらゆる物を調べる『サーチシステム』による探索など、ゼルダとは趣の異なる方向性のアクションアドベンチャーを目指した作りとなっている。特に三人の主人公を使い分けながら行う謎解きは、ゼルダとは異なる面白さと手応えに満ち溢れている。チームワークのテーマ性を押し出したストーリーと幻の宝物を探すという少年心をくすぐる舞台設定、バラエティー豊かなイベント、丁寧なヒント機能などの部分も非常に魅力的。コマンド選択型アドベンチャー方式で行われる対象物の調査など、往年のアドベンチャーゲーム好きをニヤリとさせる遊びの数々も見逃せない。 同時期に出た話題作、『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』に食い潰される形で埋もれてしまった何とも悲しい背景を持つ傑作。 ゼルダが好きな方ならプレイするのは義務レベルと言っても良い一本だ。かなりお薦め。 ◆スヌーピーコンサート(お薦め度:★★★☆☆) 漫画『ピーナッツ』でお馴染みのビーグル犬、スヌーピーが主人公のバラエティゲーム。 販売は三井不動産と電通だが、開発は任天堂が担当している。 マウスカーソルで遊べる4種類のゲームをプレイし、チャーリーブラウンを始めとする仲間達の悩みを全て解決し、コンサートを開催するというのが主な目的。マウスカーソルで遊ぶゲームという事で、スーパーファミコンマウスに対応。ただ、コントローラでも普通に遊べる。 4種類のゲームはアドベンチャー、パズル、アクション、レースといずれも個性豊か。 更に一つ一つが結構なボリュームで構成されており、確かな歯応えと満足感が味わえる。特にアドベンチャー(シューローダーのゲーム)の謎解きのネタは、予想の斜め上を行くものばかり。可愛らしいスヌーピーを全く思わせないやり応え抜群、インパクトも絶大という驚愕の内容に仕上げられている。 その他のアクション、パズルなども作り込まれており、マウスカーソルで遊ぶというコンセプトを極限まで突き詰めたゲームとして完成されている。グラフィックもピーナッツの世界観を忠実に再現した、綺麗なものに仕上げられているほか、『MOTHER2 ギーグの逆襲』でお馴染みの田中宏和氏作曲によるジャズ風味の音楽も雰囲気たっぷり。 見た目に反し、ワリと難易度が高いのがタマにキズだが、キャラクターゲームであろうが妥協しない任天堂の職人気質な姿勢が如実に現れた傑作。スヌーピーが好きな人よりは、ゲームが好きな人に対してお薦めの一本だ。これ、結構侮れません。 ◆すごろく銀河戦記(お薦め度:★★☆☆☆) 名前通りの宇宙戦争双六。サイコロを振ってマップを移動し、兵士を雇って植民地を作り、相手を破産させれば勝ちというルール。某『いただきストリート』にソックリだが、あちらに比べたら作りはシンプル。また、出した数字で勝負する戦艦戦闘があるのも大きな違い。 最大の売りはボードゲームなのに一人プレイがかなり面白い事。最大四人までの対戦が可能とは言え、内容的にはそっちの方が盛り上がる。特に1人用のメインたる『ストーリーモード』は全部で10人もの主人公のストーリーが個別に用意されており、それらを極めるだけでもかなりの満足感と歯応えが堪能できる。また、ストーリーの内容もオーソドックスな復讐劇から成り上がりモノまで様々。 そして、登場人物達がどいつもこいつもアホ。 ゲーム中に雇う兵士にそれがよく現れており、意味不明な単語で話したり、クチじゃなくて目を動かしながら話したり、挙句の果てにはあ●んの『待●わ』を熱唱したりとカオスな事になっている。主人公の中にも踊り子が居たりとか、もうメチャクチャ。そのアホな人物達が織り成すアホでサッパリしたストーリー(でも中には真面目なノリのもある)を楽しむだけでも至福の時間が楽しめる? CPUのAIがややワンパターンなのがクセモノだが、手軽に遊べる1人プレイに優れた怪作。 対戦よりもストーリーに力が注がれているので、ツールとしては買わぬ方が無難…かも。 ◆ルドラの秘宝(お薦め度:★★★★☆) スーパーファミコン末期にスクウェアがリリースした完全新作RPG。 オーソドックスなタイプのRPGだが、自由に言葉を打ち込んでオリジナルの魔法が作れる『言霊システム』、1つのストーリーを三人の主人公の視点で体験する同時進行型のシナリオなど独自の魅力を持つ。 特に『言霊システム』はプレイヤーオリジナルの魔法が簡単に作成できる、ただそれだけでも強烈な魅力に富んだシステム。言葉の組み合わせにも一定の法則があり、強力な魔法を生成する為にあれこれ試行錯誤するなど、研究する面白さがあり、非常に奥が深い。『ケアル』や『ホイミ』と入れたら、そのままの効果のものが出来上がったりなど、後のスクウェア・エニックス誕生の伏線ともいうべきネタが仕込まれてるのも見逃せないところである(※注:実際は伏線でも何でもありません)。 言霊システムだけでなく、他の主人公との意外な繋がりが分かるシナリオの展開や質の高いドット絵、ハイスピードで展開する戦闘、ノリの良い音楽などもなかなか魅力的。中でもシナリオの主人公を順にプレイするにつれ、点と点が線で繋がっていく過程はかなりのカタルシスがある。普通のRPGは飽きた、と言う方にこそプレイしてみて欲しい隠れた傑作。 エンディングまでは比較的短めだが、やり込むと100時間以上は楽しめるので、やり込み派のプレイヤーも是非、プレイしてみて欲しい。 既に同時期に出た『トレジャーハンターG』はバーチャルコンソールで配信されているので、これの配信開始も意外と早い?(可能なら、早く実現して欲しいなぁ…)
by box057
| 2010-11-19 23:49
| お薦めゲーム紹介
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