2010年 11月 07日
1995年10月6日にスーパーファミコンで発売、練り込まれたゲームシステムと戦争の陰惨さを描いたストーリー、そして質の高いグラフィックと音楽で好評を博し、今なおシミュレーションRPGの伝説的な名作として語り継がれている『タクティクスオウガ』。
その名作が10年以上もの時を経てPSPに復活。 シナリオの再調整、システムの変更及び新規追加などを行った、豪華仕様のリニューアル版が今週、発売される。 その名も『タクティクスオウガ 運命の輪』。 開発はディレクター兼ゲームデザインの松野泰己氏を始め、オリジナル版に携わったチームが担当。販売元はスクウェア・エニックスとなっているが、過去、同社はクエストの開発チームを取り込んでいる為、ほぼオリジナルと同じスタッフによるリメイクとなっている。 注目はサブタイトルにも書かれてる『運命の輪』と呼ばれるシステム。今作は、分岐によるマルチエンドを起用したシナリオが特徴だが、そのルートを全て見るには周回プレイが必須となっていた。この問題点を解消する為、今回のリメイク版では自由にプレイできるようにする救済処置を追加。オリジナル版で全シナリオが楽しめず、終わってしまった方には非常に有り難い仕様に改められている。シナリオのほか、戦闘にも任意の手順まで戻れる『運命の輪』の機能を搭載(その名もC.H.A.R.I.O.T)。戦闘中の試行錯誤が容易になり、戦略周りもオリジナル以上に強化されている点も、ゲーム性を求める方には要注目の部分だ。 また、新ユニット『ローグ』の追加、キャラクターの顔グラフィックの一新などの新要素や変更点も多数。ユニット育成の際に役立った『トレーニングモード』も廃止され、エキストラバトル(遭遇戦)が強化されるなどゲームバランス周りにも大きな修正が図られており、オリジナル版経験者でも新鮮な気持ちで楽しめる工夫も徹底されている。 シナリオもテキストに一部、変更が行われているが、ほんの些細なレベルであり、基本はオリジナルと変わらぬ血生臭さ炸裂の内容であるようだ。 オリジナル版をプレイした方も、そうでない方も楽しめる見所が盛り沢山の今作。2003年頃にオウガシリーズの版権がスクウェア・エニックスへ譲渡されながらも、それ以降に全く音沙汰が無く、やきもきしていたファンにとっては、まさに待望の一作登場と言えるだろう。 また、今年2月の『MAD WORLD』のシナリオで、ゲーム制作の現場に復帰された鬼才・松野泰己氏の第二弾がこれほど早い時期に遊べるというのも非常に嬉しいところだ。 シミュレーションRPG好きは言うまでも無く、ファンなら要ゲットの一本なのはもはや言うまでもなく。今作がオウガシリーズ復活のきっかけになる事を期待したい。 伝説的名作の威厳を今、再び! 更にオウガと一緒にPSP版ゴッド・オブ・ウォーの続編『降誕の刻印』も今週に発売。今年3月の『ゴッド・オブ・ウォーIII』発売からまだ1年も経ってない内に最新作がお出ましだ。 開発は前作の『落日の悲愴曲』と同じReady at Dawn Studios。 販売は『ゴッド・オブ・ウォーIII』と同じ、ソニーコンピュータエンタテインメントが担当する。 ストーリー設定は『ゴッド・オブ・ウォー』と『ゴッド・オブ・ウォーII』の間。人間から神となったクレイトスの隠された過去を描いた内容だ。 ゲームシステムは過去作とほとんど同じ。『CSアタック』などのお馴染みの要素は今回も踏襲されている。目立った新要素は無いが、新しい武器として『槍』が登場。連続突き攻撃が可能となるなど、アクション周りに大幅な強化が図られている。 また、PSPの限界に挑戦したグラフィックは更なる進化を遂げ、シリーズ第一作『ゴッド・オブ・ウォー』と『ゴッド・オブ・ウォーII』に負けず劣らぬ、脅威のクオリティを維持してる。巨大ボスとの戦闘もグラフィックの向上で大きく進化し、正伝シリーズに負けず劣らずの迫力あるカットが画面いっぱいに繰り広げられる。 前作『落日の悲愴曲』は性能の限界を引き出し過ぎた為、謎解きや全体のボリュームに物足りなさがあり、若干手応えとしては甘いものがあった。続編ではこの辺がどのように改善されているのか?シリーズファンとしては、見逃せない部分だと言えるだろう。 完成度の高さは過去作で証明済みなんで、アクションゲーム好きからシリーズファンならば文句無しに買いの一本。シリーズに触った事のない方も、今回ので驚愕の体験を味わってみては如何だろうか。ストーリーが過去作と繋がってる部分があるとは言え、それを気にしなければかなり遊べる内容です。気になる方は、PlayStation Storeにて配信されてる体験版で、今作の凄さを味わってみよう。 但し、17歳以下の方はプレイしちゃダメですよ。 その他の新作。 Wiiはパーティゲームがメイン、DSにはあのコナミ版どうぶつの森であるとんがりボウシの続編にママシリーズの最新作が発売。 そしてPS3、Xbox360はマルチタイトルがメイン。 全体的に見て、話題作の存在から今週の主役はPSPと言った感じだ。 そして個人的にも今週は、その主役となる二本(タクティクスオウガ、ゴッドオブウォー)を購入予定。どれも以前から期待してたタイトルなので、徹底的にやり込みたいですな。 でも、これでまたPSPの積みゲーが増えるというジレンマ。 いつになったら2桁から1桁に減るのだろうか。なかなか処理がテンポ良く行かない事にもどかしさを覚える今日この頃です。
by box057
| 2010-11-07 22:13
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