2010年 10月 10日
--- 本館更新情報 ---
◆『Review Box』を更新。 ⇒レインボーアイランド タワーリングアドベンチャー(Wii) ◆『Secret Data Box』を更新。 ◇テレビ番組で使用されたゲームミュージック&効果音の記録 ⇒テレビ番組の一覧を放送局ごとに整理 ⇒たけしのコマ大学数学科 ◇ゲーム悪役データ集 ⇒2人追加 --- 積みゲー進捗 --- ◆チョコボと魔法の絵本 魔女と少女と5人の勇者(NDS)<クリア(ストーリーモード)> ◆チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮(Wii)<クリア> ◆けいおん! 放課後ライブ!!(PSP) ◆カスタムビートバトル ドラグレイド(NDS) <追加> ※無し チョコボ二点セット終了。 先に『時忘れの迷宮』から。全体の感想としては結構面白かった。FFシリーズではお馴染みのジョブチェンジシステムによる戦略性の幅広さ、レベル制限やステータス制限などを設けた歯応え満点の『制限ダンジョン』が不思議のダンジョンシリーズとは違った楽しさ、手応えに満ちてたのが好印象。 特にジョブチェンジシステムが個人的にはツボ。各ダンジョン攻略に奥行きを与えていたほか、各ジョブの特技(アビリティ)や能力差など個性の部分も上手に表現されており、どれも使ってみたくなる魅力に秀でていたのが素晴らしかった。そして、何と言ってもそれぞれのジョブに衣替えするチョコボが可愛い。しかも、デザインとか何気に気合いを入れて作られている凝り様。その姿を見たく、あれこれ切り替えてみる楽しさがあったのも印象深かった。ジョブの衣替えだけでなく、チョコボ自身のリアクションとか、その辺が丁寧に作られていたのも好印象。ブランコに乗って遊んだり、コーヒーを飲んだりと。いずれもおまけに過ぎない要素だけれど、やたら可愛らしく作られていたのには制作側の愛を感じた。如何にチョコボを可愛らしく見せるか、というテーマがあったのかは知らないけど、それを見事に今作は遂行していたように思う。ある意味、チョコボのキャラクターを描いたゲームとしては屈指のものだったんじゃないだろうか。ジョブチェンジとの絡みも上手く出来てたし、総じてチョコボの為のゲームとしてちゃんと作られてたのは素晴らしかった。 それだけでなく、ゲームとしても歯応えのある内容で仕上げられていたのも良かった。難易度はレベル継続制を起用している為、本家不思議のダンジョンシリーズに比べると控え目だが、その分、敵や罠に嫌らしい面子が多く、適度な歯応えに富んでたし、『制限ダンジョン』に至っては内容そのものがシビアなだけに、ヌルいの一言で片付けられず。一応、本家より優しい難易度を特徴にしているとは言え、誰もが簡単にエンディングに到達できぬ調整でまとめてたのはさすがの一言に尽きる次第。初心者と上級者、その双方を満足させる難易度としては、かなり良い塩梅だったと思った。システムは違うポケモン不思議のダンジョンに通じるものを感じましたな。 その他、音楽も場面ごとの使い方が上手かったし、ストーリーも強引な所もあるとは言え、綺麗にまとまっていたのが好印象。ミニゲームとして用意された『ポップアップデュエル』も、予想以上に本格的なカードゲームとして仕上げられていて、これだけでも独立してやっていけるほどのパワーがあった。 ただ、ゲームとして良く出来てた反面、ボイス演出とデモのカット割りに不自然さが際立ったのがもの凄く残念。前者は声優陣の演技に難があり過ぎ。 キーキャラクター・ラファエロの声優とか、プロじゃない為に棒読みだとかそれはまだ可愛い方。一番の問題はシロマ。何じゃ、あの無駄に抑揚を付けたワザとらしくて腹の立つ演技は、と。はっきり言って、あの声のせいでデモイベントはテンションだだ下がりだった。しかも、クレジット見たら演じてたのは平野綾って…いや、あの人、もう少し普通の演技できる(話せる)でしょ、と。何でああいう奇妙な抑揚を付けた声にしたのか。スタッフ側の指示か分からんが、あれは最悪の判断だったとしか言い様が無い。挙句、オプションにボイスを消す機能付いてないし。そういうのは最低限、付けて欲しかった。そして、他の声優は普通の演技をしてただけに、それで統一して頂きたかった。 正直、ここまで素人じゃなく、プロの声優の演技に腹が立ったゲームも珍しいよ。もし、声優本人の意図的なものであるのだったとしたら、別の人が良かったわ…。折角熱演してたのに申し訳無いけど、あの声はゲームに適したものじゃない。 そのキャラクター達が会話するイベントも、次の台詞を言うのに妙な溜め(間)があり、不自然だったのが気になった。何かいちいちディスクから読み込んでたようだけど、一同に繋げられなかったのか。あれはできる事なら繋げて欲しかったですな…。 とりあえず、気になったのはそんなところか。ゲームとしては十分に良作だったとは言える。けど、それ以外の部分(ロード、ボイス、デモ)が足を引っ張り、傑作には届かずに終わってしまった格好でしたな。惜しいの一言に尽きる。問題の箇所を全て修正すれば化けてたのは間違いないだけにもう少し、頑張って欲しかった。この状態でも、十分楽しめるほどの面白さはあるのだけど。…何か、色々と歯痒い。 次の『チョコボと魔法の絵本』。これは正直、かなり作りの甘いゲームだった。決して駄作でなく、普通に遊べる出来だったのだけど、ゲームバランスの調整があまりに雑。 特に今作の売りでもある戦闘ミニゲーム『プルパックデュエル』…またの名を『おはじき戦闘』は問題多過ぎ。先行有利にも程がある。そして、敵側のAIがおバカ過ぎる。余程のミスを犯さなければ、ほぼ確実に有利なまま戦闘には勝ててしまうし、戦闘によって敵は意味不明な行動を繰り返すし。何か、細かい調整を行ったのかと、疑ってしまう出来だったのが凄く気になった。雑にも程がある。 また、戦闘も全部で4つのパターンがあるのだけど、その中でも『ナイツオブラウンド』(※二つのクリスタルを背後に従えた状態で戦う戦闘)の出来の悪さは群を抜いていた。これに限り、後攻有利な上、ほとんど運で結果が左右されてくるのでイライラ。回復ポイントが近くに現れたりしないと、ボコボコにされて即死になってしまう極端さにはかなり腹が立った。しかも、この戦闘が序盤で繰り広げられるというのだから、また配置が悪過ぎる。だからと言って、元のバランスが悪いので中盤や終盤にすれば良い訳でもないから、救い様がない。せめて、アビリティ攻撃の威力を高めにするとか、そう言った調整が行われてれば話は違っていたのだけど、そこに時間を割く余裕がなかったのかね。基本的なアイディア自体は面白いものがあるだけに、あまり練らずに終わらせてしまってたのは凄く勿体無い。入念に作り込んで欲しかったですな。 ただ、その他のミニゲームとかは良くできてた。聞く所によると、初代『チョコボと魔法の絵本』の流用がほとんどみたいだが、いずれもDSのタッチペンなどを効果的に活かしたものに仕上げられてたと思う。難易度も程好かったし、本当に「チョこっと」遊べる手軽さは結構魅力的だった。最高評価(プラチナ)のアベレージがちと高く設定され過ぎな感も否めなかったけど、プルパックデュエルに比べたら許せる方。ここは適切に作られていたと思う。 絵本の中で展開されるストーリーも、少し悲劇的とは言え、ワリと凝った出来だったし、絵本らしく1ページ1ページが短めの内容でまとめられてたのも好感触。最後には本以外のメインフィールドも巻き込んだ展開まであるなど、レベルデザインはよく出来てたと思った。 その他、グラフィックや音楽(特にプルパックデュエルの戦闘曲全般)も概ね申し分無し。ボイスも例によってシロマの演技がわざとらしかったけど、『時忘れの迷宮』に比べたら大人しかったので良し。ただ、かの『カドゥケウス2』のようなフルボイスのようでそうでない、中途半端な演出は勘弁してもらいたかったが。(そして例によって、消去オプション無しだし) とにかく、総評としてはあと一歩が足りなかった惜しゲーって感じかな。アイディアは悪くないし、世界観とか設定も綺麗に作られていたけど、バランス調整で傑作になり損ねた感じでしたな。手軽に遊べるのは良かったけど、もう一押しが欲しかった。何処となく「制作時間が短くて詰め切れませんでした」な雰囲気があったのが残念。 しかし、これの前作は傑作だと言われてるけど、どうなのかね…。 機会があったら回収してみるとしますか。今月は無理なんで来月以降に。
by box057
| 2010-10-10 21:39
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