2010年 08月 22日
--- 本館更新情報 ---
◆『Review Box』を更新。 ⇒MAD WORLD(Wii) ◆『Secret Data Box』を更新。 ◇ゲームソフトスタッフリスト集 ⇒クリエイターズデータ(5人追加) ◇ゲームソフト見聞録(新設) ⇒スーパーマリオワールド --- 積みゲー進捗 --- ◆WiZmans World(ワイズマンズワールド)(NDS)<クリア> ◆ぽろろんっ!ドコモダケDS(NDS)<クリア> ◆Advance Wars Days Of Ruin(NDS)<クリア(キャンペーンモード)> ◆メトロイドプライムピンボール<クリア> ◆ドナルドダック デイジーを救え!(GB)<クリア> ◆クイックスアドベンチャー(GB)<クリア(トレジャーモード)> ◆影の塔(Wii) ◆初音ミク -Project DIVA-(PSP) ◆ぷよぷよ外伝 ぷよウォーズ(GB) <追加> ◆宝島Z バルバロスの秘宝(Wii) ◆KARAKURI(PSP) 沢山消化した。 数が多いのでMore機能を使用…。 各タイトルの感想は以下の『続きを読む』以降に。。 『WiZmans World(ワイズマンズワールド)』は残念な傑作の一言に尽きますな。 ゲームシステム、戦闘バランス、グラフィックに音楽と、いずれも水準以上の出来だったのだけど、販売元のジャレコが行ってきたアレな販売戦略とパフォーマンスの所為で、安易に薦められるゲームじゃなくなってしまった感じ。 中ボスとして登場するあのキャラとか、嫌う人はとことん嫌うものを安易にぶち込んだのは致命傷に等しかった。普通に「昔ながらのRPG」として完成されてたので、素直に売るべきだったよ、これ。そんな優れた内容に近寄り難いものを備え付けたジャレコの罪は重い。 本当、販売手法に怒りを覚えるぐらい、一本のRPGとしての完成度は高かった。 特に終盤まで、油断が許されぬ緊張感が持続するよう入念に調整された戦闘バランスには感動。厳しい戦闘難易度を売りにするRPGは結構、終盤で序盤の厳しさが失われ、力押しな展開に陥ってしまうのがザラだけど、このゲームは全くそうならず。序盤から終盤まで、一貫した緊張感が保たれていた。 属性の三すくみにしても、相性によって生じるダメージのバラツキが凄くはっきりしていて、それがただAボタンを押すだけで勝てる戦闘を作り出す事の防止策として機能してたのも見事。戦闘システム自体はシンプルなコマンド方式で真新しさは皆無だったけど、バランスの素晴らしさがそのありきたりな感じを払拭してましたな。まさに職人技の域だった。 仲間のホムンクルスと敵の魂を融合させる『アニマフュージョンシステム』に関しても、戦闘の戦略性に華を添える要素として機能してたのがグッド。融合する度にホムンクルスが違った容姿になるなど、見る楽しさに秀でていたのも印象深かった。その容姿を描いたドット絵も丹念に作り込まれていて、芸術的でしたな。他にグラフィックに関して言えば、崩壊によってその様相を変えるダンジョンの背景も凝った出来で見応えがあった。 音楽も総じて秀逸…昔ながらのRPGの良さが滲み出てたのが印象深かった。特に●●●●●●●●戦、ラスボス戦の曲はなかなか。おまけ要素としてサウンドテストが用意されてる辺りも分かってるな~と唸ってしまった。 その他、ボリュームもそこそこ多くてやり甲斐があったけど、全体的にプレイの8割が戦闘に徹してしまうのは味気なかった印象が否めず。戦闘が単調化し難いよう工夫されてたとは言え、もう少し違った遊びを仕込んで欲しかったかも。 あとシナリオも何か素っ気無かった印象が否めない。エンディングも今時珍しいほどあっさりしてたし。もう少し凝って欲しかったですな。 とは言え、総じて完成度の高いRPGだった事に変わりは無い。インターフェースに操作性も水準以上で、プレイしていてストレスを感じることはなかった。 だからこそ、イロモノ臭が残念無念。良い出来なのに手放しに薦められないのが悔しくてならない、珍しい傑作だった。 本当、悪くないゲームなんで、そういうのは気にしないという方は是非、プレイしてみて欲しいと思う。ただ、戦闘中心の内容なんで、作業的な展開が好きでないという方は止めておいた方が良いかもしれない。 『ぽろろんっ!ドコモダケDS』は意外過ぎる傑作。凄く面白かった! 今年の旧作漁りにおける最大の掘り出し物。地雷だと覚悟して回収したら『昆虫ウォーズ』と同じ埋蔵金クラスの逸品だったとか、想定外にも程がある。 これぞまさしく、ニンテンドーDSが誇るパズルアクションの決定版だ! ……と、昆虫ウォーズの時のように大声で言ってみた。 いや本当、そう豪語したくなるほど丁寧に作られたゲームだった。 プレイヤーキャラたるドコモダケを分裂させて『ミニ』を作り、それを使ってハシゴを作ったり、敵の進路を塞いだりするアクションは凄く個性的で単に動かすだけでも、見てるだけでも楽しい面白さに秀でてた。舞台となるステージの作りにしても、仕掛けに敵やアイテムの配置に至るまで、このアクションを最大限に活かそうとする工夫(レベルデザイン)が徹底されたのが見事。しかも、似通った使い回しステージが皆無。どのステージも独立した個性を発揮したものに完成されていたのには、制作者の本気を痛感させられた。 また今作は十字キーとタッチペンを使ってプレイするのだけど、この操作にしてもこれと言って違和感無し、更に一部ステージにはこの操作だからこそ実現したトリックを仕込むなどのこだわりが炸裂していたのにもビックリ。特に後者は先のステージの作りも含め、細かい所までよく考えて作ってるなぁ…と思わず感動してしまったほど。何処となく任天堂のゲームっぽい匂いを感じさせられた。 ゲームバランスも絶妙の一言。単純にゴールを目指すだけなら、少し頭を捻るだけでクリアできるけど、アイテム回収100%やS評価を目指してプレイするとガチガチの高難易度に一変するなど、メリハリの付け方が上手い。全体のボリュームもステージ総数は50と控え目だけど、先のやり込みが結構な難しさで、コアなプレイヤーでも確かな歯応えと満足感を得られるよう作られているのはさすがだと思った。というか、アイテム回収100%&S評価狙いとか、下手すればそこらのゲームより難しいんじゃないだろうか…。 その他、ドット絵のグラフィックもよく出来ていて、ドコモダケの動きとか凄く可愛らしく仕上げられていたのには愛を感じさせられたほど。音楽も本編ののんびりとした雰囲気にマッチしているほか、口ずさみたくなるような曲も用意されてたのが好印象。チュートリアル、コレクション要素と言ったおまけも充実。ストーリーもうるさくなくて良い感じにユルいと、ソツなく作られていたのが見事だった。 強いて言うなら、もう少しステージがあって欲しかったのと、十字キーの下を押しっぱなしで下の足場を確認できる操作(全体を見回せる機能はあるが…)があると良かったかな。 でも、感想は申し分無しの傑作さ。これは、DSを持ってる人ならプレイしてみて欲しい。キャラゲーとして底が浅そうだとか、出来が宜しくなさそうと思うかもしれないけど、プレイすればそれは全くの杞憂に終わる。 是非、この見た目に反した感動を味わってみて頂きたい。ビックリしますぜ。 更に今作の売りを一つ。開発はGBAの名作『どーもくんの不思議てれび』を手掛けた朱雀が担当している。故にその出来は保障済み。 そして、今作ではそのどーもくんでお披露目された「キャラの魅力と設定を最大限に活かす」ゲームデザイン術が炸裂している。 どーもくんを楽しめた方なら、これもきっと気に入るはずだ。 そんなこんなで、是非お試しあれ! 『ファミコンウォーズDS2』こと『Advance Wars Days Of Ruin』は原点回帰を果たした続編でしたな。GBAの『ゲームボーイウォーズアドバンス』以降、このシリーズには『ショーグンブレイク』という必殺技の要素が積まれ、自軍の体力が回復したり、二回行動したりと言った荒唐無稽な技が飛び交う戦いが繰り広げられる内容へ変貌し、それが旧ウォーズを楽しんだ人の間で賛否を呼んできたけど、今回はそのシステムを全面的に見直し。スペシャルブレイク、タッグブレイクの上位の技を廃止してブレイクのみに限定。効果もユニットの能力強化と地味なものとし、ユニットに『ショーグン』を搭載しなければ使えないと言った制約を付加。更にそのユニットが破壊されると、ブレイクが使えなくなり、再度使えるようにするには別のユニットにショーグンを搭載しなければならないなど、かなり複雑な仕様となった。しかし、この恩恵でブレイクが飛び交う機会が減少。旧ファミコンウォーズのようなシンプルな駒遊びが楽しめる内容へと戻った。その結果、前作よりも演出が地味になってしまったけど、昔ながらのファミコンウォーズの面白さとGBA以降のシステムが上手く落とし込まれたその内容は非常に魅力的で、新世代のファミコンウォーズの誕生を実感させられた。何かと賛否を呼んだショーグンシステムだけど、今回で遂に完成形に達しましたな。凄く良い落とし所を見つけたと思う。 また、今回はショーグンの能力もユニットに搭載しないと発揮されず、その効果が及ぶ範囲も限定化されたので、搭載しないでガチ勝負に挑むという選択肢が取れるようになったのも良い進化。今までのように新システムの主張を激しくやらない姿勢には好感を抱いた。 システムの改善のみならず、操作性もタッチペン操作を考慮して攻撃コマンドの決定を簡略化、マップサイズも拡大版と縮小版を用意するなど、細かい改善が図られていたのも素晴らしかった。ユニットもバイク兵、照明砲などの新しいメンツが前作以上に導入され、いずれも戦略の幅を広げる要素として機能してたのが見事。特に空母の艦載機はなかなか使い所が面白いユニットだったと思う。 マップも今回は前作みたいなマップ兵器が減少し、駒遊びの面白さに特化した原点回帰が図られてたのが印象的でしたな。隕石と荷電粒子レーザーの壁、火柱と言った妙な地形もあったけど、それにしても、前作のマップ兵器ほど自己主張は激しくなく、戦略性に奥行きを与える要素として働いてたのが良かったですな。ブレイクと言い、本当に今回のは落とし所の上手さが光ってたように思う。 そして『キャンペーンモード』のストーリーも、今までとは180度異なるシリアスな内容で新鮮だった。汚い言葉が飛び交ったり、自分の保身だけを考える身勝手な人間が我侭を振るったり、死人が多数出ると言った展開の数々も、今まで以上に戦争をしてるって感じがあって楽しめた。安易なご都合主義が控え目だったのも好印象。でも核兵器やら神経ガスやら、任天堂が嫌いそうなものが続々登場する展開には、それが日本発売を渋る理由なのかと少しテンションを下げられたり。ゲームの出来は申し分ないのに、こう言った描写で渋るとか、我侭にも程があるだろと思ってしまった。。いや、渋る理由も分からなくも無いけどね。たまには黒い所を見せても良いじゃんと思ったと言いますか…。 その他、グラフィックも拡大版と縮小版ごとに全く違うものを用意するなど、気合いが入ってたし、音楽も相変わらずカッコイイ曲だらけで大満足。 マップ総数が前作より減少したほか、一部ショーグンの能力が突き抜けていた(特に初音ミクもどきのショーグン)など、課題もチラホラあったけど、総評は傑作。日本で出さないのが勿体無いほど面白いウォーズだった。 いや、本当に…こんな良作を海外だけにしか出さないとか、あんまりですよ。待ってる人も多いので、何か形を変えて出して欲しいところ。 3DS向けに作り直されてるとか、そういう展開に期待したいものです…。 『メトロイドプライムピンボール』はビックリするほどサラッと終わってしまって、呆気に取られた(汗)。それなりにボリュームのあるゲームなのかなと思ってたら、僅か1~2時間ほどで終わってしまったし。。もう少し奥深い内容を期待してた身としては「あり?」だった。所詮、ピンボールゲームはこの程度ってことなのだろうか…。 でも、ゲーム自体は決して悪くなかった。十分に良作。攻撃的なピンボールという感じでしたな。突然、敵が襲撃してきたり、ボスとの戦闘が始まったり、更にメトロイドっぽい壁蹴りのミニゲームが始まったりなど、イベントが豊富で、最後まで飽きる事無く楽しめた。特に敵の襲撃になると突然、シューティングゲームになる変貌っぷりは結構、インパクトがあった。 ボールじゃなくて、普通の射撃で敵を撃墜するのかよ!?…と。 またメトロイドらしくボムも設置でき、それで敵を倒す事もできたりと、ピンボールというよりはアクションゲームと錯覚してしまう瞬間も多々あった。時折、台に出現するメトロイドも、捕まったらボムを設置して脱出とか、思いっきりシリーズの伝統に沿ってるし。そんなピンボールをプレイしているのか、アクションゲームをプレイしているのか、時々分からなくなる展開の数々には他に類を見ない新鮮な味があって印象深かった。さすがは攻めてくるピンボール…と言ったところですかな。全てにおいて普通じゃなかった。無論、良い意味で。 でも、ゲームの内容は凄く面白くてユニークだった反面、操作性で損をしていた印象も否めなかったな。特に台揺らし。何故にタッチペン操作にするのか、と。只でさえ、本編はボタンから手を離せない展開が多いというのに、そこから手を離さないと台揺らしできないとか、何を思ってこんな設定にしたのか理解に苦しむ。しかも、慣れてないと高確率で、ミスになるし。DSで出す以上はDSらしさを出さねばダメだと思い、こんな設定にしたのだとすれば正直、制作者の神経を疑うわ…。理不尽さの助長に繋がってる時点でダメでしょう、これ。手が離せないというゲーム性を考慮して、ボタン操作に対応させて欲しかった。 あと、ギミックにしてもトライクロプス(甲虫型の敵)は鬼過ぎ。捕まったらほぼ確実にミスになるとか、どうにかならなかったのか…。プライム1に倣い、ゆっくり放り飛ばすなどの弱体化を図って欲しかった。一応、コツさえ掴めばミスを防げるようにはなっているけど、それでもね…。とにかく、そう言ったゲーム性にダメージを与える粗が散見されたのは残念の一言だ。あと、もう少しピンボール台を用意しても良かった気がするけど、手軽に遊べるのがある意味、魅力でもあるからこの辺は難しいですな…。 まあ、色々残念な所があるとは言え、面白いゲームだった事に間違いは無い。 グラフィック、音楽とかも当時のDSのゲームとしてはかなりレベルが高いし、暇潰しとして手軽に遊べるのも結構魅力的。メトロイドシリーズとしては正直、凄く異色なゲーム然とした内容だけど、これはこれで楽しめる逸品でした。豊富なイベントの数々など、魅力的な要素も多かったので、いつか粗の大半を改善し、ボリュームアップを図った続編が出ると嬉しいですな。ひっそりと期待しておくとする。。 鬼畜アヒル…もとい、『ドナルドダック デイジーを救え!』はきついアクションゲームだった。如何にも昔の洋ゲーと言うべきか…。難易度が常軌を逸してた。。 ディズニーのゲームだから、万人が楽しめる難易度に調整されているのかなと思ってプレイしたら、何と言う孔明の罠。これ、ディズニー好きがプレイしたら心がポッキリと折れちゃうでしょ、と突っ込みたくなるほど、鬼畜な難易度だった。。 一応、内容自体はシンプルなんだ…。マリオライクのジャンプアクションで、複雑な操作とかは一切求められない、手軽に遊べる内容になってる。けど、ステージの作りや難易度の上昇曲線が極端で…。 序盤は至って平坦で優し過ぎず、難し過ぎずのステージが続くのだけど、中盤辺りから急変。まるで針の穴に糸を通すような精密なジャンプが求められる地形が出て来たり、初見殺しの罠が襲い掛かってきたりと、アクションが苦手な人やディズニーが単に好きな人ならほぼ確実に投げ出すような展開になる。。 特に後方からマグマが追いかけられながら、針だらけの地形を突破していくステージとか、殺す気満々にも程がある(汗)。ディズニーでこれは無いだろ、と突っ込みたくなるほど。あまりに酷い調整だった。そして極め付け、辛うじてラスボスの部屋に到着し、倒したと思ったら「全ステージで設計図を集めないと真の最終ステージにいけない」と来た。…泣ける。。 そして、その苦労して到着した最終ステージは鬼畜な仕掛けのオンパレード。正直、こんなの子供じゃクリアできないだろ、と茫然自失になる酷さだった。決してクリア不能でなく、回を重ねる事で突破できるようバランスは設定されてたけど、もう二度とやりたくない。。本当に酷過ぎて泣きたくなる内容だった。。しつこいけど、ディズニーゲームでこれは無いよ。。 アクションゲームとしての作りは悪くないんだ。操作性は少しヌルっとしてるけど、直感的且つ思い通りに動かせるし、ステージの構成やギミックも凝ってて、丁寧に作られている印象が抱ける。グラフィックも細やかで、ゲームボーイカラー専用ならではの強みが活きている。 だからこそ、このバランス調整は勘弁して欲しかった。シンプルなアクションの魅力を突き詰めた、適切なバランスの作りにして欲しかった。折角、誰もが取っ付き易い操作体系と言った環境はできてるのに、難易度で損してしまってるのは、勿体無いにも程がある。しかも二回、敵の攻撃を喰らったりトラップに触れるとミスになるのも、鬼畜なステージを更に鬼畜にしてしまってたし。せめて5回までミスOKにするとか、カプコンのマジカルアドベンチャーやマウイマラードを見習って欲しかったぜ…。一応、エクステンド(1UP)の機会が多いなどの配慮は成されてるけども。 まあ、鬼畜とは言え、硬派なアクションが好きな人には楽しめるゲームであるのは間違いない。ジャンプアクションの面白さを徹底的に突き詰めると、何処まで鬼畜なものになるのか。それを知りたい方ならやってみる価値はあるかもしれない。 ただ、単にドナルドが好きという方、ディズニーファンは絶対に手を伸ばしてはいけないゲーム。マジカルアドベンチャーなどのディズニーゲームとは違ってガチで高難易度なんで、腕に自信が無い方は止めておきましょう…。 ディズニー系のゲームだから、手軽に楽しめるだろうと思って手を伸ばしたんだけどな…。まさかの鬼畜ゲーでビックリだよ。。東京ディズニーランド大冒険だけじゃなかったのだな、鬼畜なディズニーゲーは…。世界は広い。 そんなドナルドで疲れた心の癒しとして始めた『クイックスアドベンチャー』は、あまりにショッキングな内容だった。何と、まさかのバカゲー。 クイックスと言えば、陣取りゲームの始祖で、地味で淡々としていながらつい夢中になってしまう中毒性の高さで人気を博した名作。その名作にストーリー性と収集要素を加えたのが今作なのだけど、何をどうしたらこうなるのか。そのストーリー(厳密には新モードの『トレジャーモード』のストーリー)が酷くおバカな内容で、目が点になってしまった(汗)。 島を占拠したモンスター達を追い出す、内容自体は至って王道なのだけど、そのモンスター達というのがまた酷い奴らで…。中年である事を気にしてるドラゴン、嫁姑問題を熱く語る死神(※自称、お肌ツルツル)、さしすせそを熱く語るバカ殿もどき、関取雪だるま、アナゴさん(若本規夫)口調で話す謎の物体と、大半が病気(汗)。主人公は至って真面目なキャラなのに、相手はおバカな奴らばかりというギャップの激しさに苦笑してしまった。更に台詞回しと掛け合いも全体的にぶっ飛び気味な上、二度目の対決では話す内容も変化するという地味なこだわりも仕込まれてる始末。パッケージの見た目からは如何にも低年齢層向けの匂いがバリバリ、且つ説明書に掲載された寸劇のスクリーンショットの雰囲気も至って平凡という感じなのに、実際の中身はマニア層向けとか、何という孔明の罠(汗)。何か色んな意味でしてやられた気分になった。。低年齢層向けのアレンジかと思ったらマニア層向けとか、変化球にも程がある。タイトー、何はっちゃけとんねん。。 肝心のゲーム自体も元が名作故に出来は良好。先の変なモンスターとの戦いが繰り広げられる『トレジャーモード』にはモンスターの捕獲、宝物の回収、アイテムと言った新要素が加えられているけど、基本ルールはいつものクイックスで、手軽に遊べる作りになってたのが好印象。捕獲、回収はあくまでも付加要素に過ぎない感じで、基本形のクイックスを尊重した作りには好感が抱けた。ただ、基本を尊重した故に新鮮さが薄かったのも事実。特にモンスターに関してはもう少し個性があると良かったかも。単に動き回るだけの奴ばかりというのが味気なかった。サイズ違いとか、攻撃を仕掛けてくるとか、そういうのがあると面白くなってたんじゃないのかね。何か、持て余してる感バリバリだったのが残念。アイテムにしても、基本的に何が出現するかはランダムで、コンティニューアイテムが出現しないと極端に難易度がシビアになるのもどうかと思った。セーブすると残機の状態が保存されてしまうのもまた然り。こういう所はもう少し、緩くして良かったと思う。 まあ、色々と欠点はあるけど、宝物集めや隠しステージなど熱中してしまう要素は充実していて、遊び甲斐はなかなか。トレジャーモードなんて蛇足極まりない…と思う方向けにオリジナルのクイックスも用意するなど、配慮も行き届いていた。また、トレジャーモードはオリジナルとは違ってプレイ中に音楽がバリバリ流れるけど、これも適度にプレイを盛り上げる楽曲に仕上げられていたのがグッド。ステージのボスとの戦いでは別の曲を流したり、クリア後に大きな一枚絵を表示させるなど、演出もこだわっていて、クイックスには珍しい派手さがあったのは印象深かった。 モンスターの個性とか、細かい所が作り込まれてればかなりの傑作になってたので、その点が凄く惜しいけど、総評としては十分に良作。 意欲的な試みとおバカな悪ふざけが素敵なクイックスだった。難易度も適切だったので、ドナルドで疲弊した心も大いに満たされた。ありがとうございました。。 少々、粗もあるけど、ワリとはまれる仕上がりなので、パズルゲーム好きなら是非、プレイしてみて欲しい一本。 元祖クイックスもカラーで楽しめるので、オリジナル好きも遊び価値アリですぞ。
by box057
| 2010-08-22 19:53
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